第19話 仕切り直し

「――なるほど、いきなり世界中から異世界関連の情報が消えたと思ったら、Tくんが現実を改変していたんだな?」

「そうです。他国にある異世界への裂け目をすべて消して、異世界の情報は日本政府関係者だけが持っている状態に戻しました」

「相変わらず、とんでもない力ですね……」


 現実改変を行った翌日、僕は探索庁を訪れて藤岡隊長と伊万里さんに現実改変についての説明をしていた。

 でないと、色々と混乱させてしまうからだ。


「とりあえず、異世界に関する情報は日本が独占中ってことです。この状態で以前は異世界の情報を世界に公表していましたけど、今回はそれ、やめた方がいいと思います」

「違いない」


 藤岡隊長が頷いてくれて、伊万里さんも頷きながら言葉を続けてくる。


「馬鹿正直に公表しても、日本にとってはメリットがないことを知ることが出来ましたもんね。上の方々も、その方針で納得すると思われます」

「すみません、僕みたいな高校生がえらそうに進言してしまって」

「何を言うか。やり直す機会を設けてくれたTくんの意見ほど重要なモノはない」

「藤岡隊長の言う通りですね。しかも正しい意見ですから、堂々としていてくださればいいんですよ」


 とのことで、この二人は僕を子供扱いしないでくれるから、良い大人だ。

 多分今後も日本の異世界調査隊自体は存続するんだろうし、長く良い付き合いをしていきたいもんだ。


   ◇


 その後、日本政府は「異世界関連情報の完全非公開」を正式に決定し、かの異世界は晴れて日本政府だけが知る存在となった。


 やり直しの機会を与えた僕に対して日本政府は、裏報酬として多額のキックバックと、異世界の自由探索権利をくれた。


 一方で、異世界調査隊は正式に存続が決定されたものの、その編成には幾つかの変更が加えられることになった。

 大きな変更点としては、人員の削減だ。

 他国との競争がなくなったことで人海戦術による迅速な調査が不要となったため、政府は調査隊の規模縮小を決定。

 これに伴い、最終的な調査隊の人員は藤岡隊長、伊万里さん、僕、早坂さん、セラフィムさん、の5人だけとなった。

 なんだか色々と都合が良い人選だけれど、世界にナイショで動く以上、情報を持つ者は出来るだけ少ない、かつある程度信頼出来る身内だけで固めた方がいいんだろうし――まぁなんにしても、悪い編成じゃないよなとは思った。


「それで、新しい調査って、すぐに始まるの?」

「うん、2日後から早速やるってさ」


 そんなこんなでこの日の夜は、早坂さんにその情報を伝えていた。僕の自宅アパートでえっちしたあとに、一緒に湯船に浸かりながらのことだ。


「改めてワクワクしてくるじゃん……異世界の配信はもうやっちゃダメなんだろうけどさ」

「まぁ機密情報だからさすがにね。でもあっちでゲットしたモノは問題なければ自分の配信に出していいって話だから、面白い生き物とかをゲットすれば人集めは出来るかもよ?」

「なら、異世界に行ったら資源調査のついでに面白いモノをゲットしたいかな」

「じゃあ、そうなるように僕が祈っておくよ」

「うん、ありがと。えへへ、お礼におっぱいでも揉む?」

「も、揉む……」

「はい、じゃあどーぞ♡」


 湯船の中でくるりと身をひるがえし、早坂さんが身体の正面を僕に向けてくれた。

 あらわになった綺麗なおっぱいを見てごくりと生唾を飲み込みながら、僕は早速早坂さんの豊かな双丘に指を這わせていく。そんな中、舌をべろんべろんに絡ませるキスもして、色々とたまらない気分になってくる。

 

「ぷは……異世界の調査もいいけど、僕は早坂さんの身体を調査する方が好きかもしれない」

「ちょ、そのセリフめっちゃ親父臭いんだけどw まぁでも……そういうことなら、私のナカまでもっと探索すればいいんじゃない……?♡」


 ……なんて言われたら、男としては黙っていられないわけで。


 このあとめちゃくちゃ早坂さんのナカを冒険したのは言うまでもない。

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女子にモテたくて占いを始めた無能な僕、テキトーな予言がズバズバ決まって徐々にバズる あらばら @siratakioisii

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