作品解説及び参考文献一覧

本作品はフィクションであり、登場する人物、団体、歴史的事件等は全て史実を元にした架空のものである。以上を踏まえて、物語の構成上史実と相違のある点を解説していく。


・作中登場するハッティ(ヒッタイト)に関する叙述は作者の創作であり、多胡氏および秦氏と直接の関係性は無い。


・「七星ヶ浜」という地名もまた作者の創作であり、「七里ヶ浜」の地名の由来についての叙述もまた架空のものである。


・平直方が「能登守」に就任するのはおそらく「平忠常の乱」(1028〜1031)以降のことと推察されるので、この時点で彼が「能登守」を名乗るのは作者の創作である。


・平忠常は「上総介」を自称していたが、それが正式に任命されものかどうかは確たる資料は残されていない。


・相馬御厨の地名は鎌倉時代以降同地を治めた千葉氏が将門公伝来の土地と喧伝したのが発祥とれており、頼義たちの時代にはまだその呼称は存在しなかった。また将門が伊勢神宮に所領を寄進したという逸話も架空の設定である。


・藤原則明は頼義配下の武将として「陸奥話記」にその名が残されているが、その素性は伝わっていない。従って彼に関する設定は架空のものである。


・その他、史実と違う箇所、誤認識は作者の不勉強のなせるものであるものとしてご容赦いただきたい。





参考文献一覧(順不同・敬称略、前作と重複するものについては割愛)


「日本古典文学全集 将門記」 小学館

「渡来の神 妙見」 相原文二 文芸社

「日本古代恋愛史」 鈴木徳松 新人物往来社

「古代史料を読む 上 律令国家篇・下 平安王朝篇」 佐藤 信 小口雅史 編 同成社

「平安朝 女の生き方 輝いた女性たち」 服藤早苗 小学館

「世界の歴史4 オリエント世界の発展」 小川秀雄・山本由美子 中央公論社

「ムギとヒツジの考古学」 藤井純夫 同成社

「将門記を読む」 川尻秋生 吉川弘文館

「図解『鎌倉史』発見」 相原精次 彩流社

「県史14 神奈川県の歴史」 山川出版社

「中世都市鎌倉の風景」 松尾剛次 吉川弘文館

「図説 日本鳥名由来辞典」 菅原浩 柿澤亮三 柏書房

「紫式部の父親たち 中級貴族たちの王朝時代へ」 繁田信一 笠間書院

「応神と仁徳に隠された海人族の真相」 伴とし子 新人物往来社

「世界史史料1 古代のオリエントと地中海世界」 歴史学研究会 岩波書店

「史跡で読む日本の歴史5 平安の都市と文化」 増渕徹 吉川弘文館

「新古今和歌集 上・下」 角川ソフィア文庫

「ブラタモリ 1 長崎 金沢 鎌倉」

「ブラタモリ 9 平泉 新潟 佐渡 広島 宮島」

「ブラタモリ 14 箱根 箱根関所 鹿児島 弘前 十和田湖・奥入瀬」 NHK「ブラタモリ」制作班 角川書店

「謎の渡来人 秦氏」 水谷千秋 文芸春秋社

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