第4話 そして、世界の聖地へ

舞台はラスベガス、プロレス興行の聖地。


 妻の弥生と息子の虞玲斗ぐれいとが観客席に座っていた。彼らの期待がサスケに燃え移る。息を呑むような静寂がリングを包み込む中、ライガ・ビーストがセコンドにいた。昔のライバルは今、サスケのサポートに回り、その友情は時を超えて深まっていた。


「今日も決めるか、代名詞キャメルクラッチを、マスカラ・サスケ!!」


 華麗にリングインするプロレスラーは観客を魅了していた。


 ここに日本人で初めて、世界団体を統一する王者が生まれる。灯り輝く大都会に、佐助はマスカラ・サスケとしての誇りを胸に掲げてリングに上がった。煌びやかなカジノの前で、彼は世界に向けて新たな挑戦を始める。

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シン・おとうさんのキャメルクラッチ 『むらさき』 @0369774

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