武田家の終焉
北条氏康
大名の中でも有数の歴史を持つ武田家を巨従させた。甲斐が欲しかったわけではないが、これも世の常。
「武田信玄よ、申し開きがあるなら申せ」
「なにもない、殺せ」
生きるのを諦めた目だな、だが信玄お主にはまだ役目があるはずだ。
「極楽浄土に行くのはならん、隠居して武田家の行く末を見届けるのだ。お主が廃嫡した嫡男を武田家当主に据え共に甲斐を豊かにする」
「ふん、甲斐を豊かにするだと?儂がどれだけ苦労してか知らんのであろうな」
「確かに米は育たつまい、だが方法はいくらでもある。お主が嫌っている坂本龍司が山で育つ物を試していてな、無事実ったので甲斐でも試すのよ」
顔に憎しみの色はないか、だがやはり龍司に思うところはあるようだな。龍司は徹底的に今川と武田を追い詰めていたからな。
「もう一度言う、切腹など許さん。甲斐の行く末を見届けよ」
坂本龍司
武田家の巨従は良い影響と悪い影響を呼んでる、諸勢力には畏怖が伝わったことで下手な真似はしてこないだろう。だが幕府と朝廷からの印象が良くない。
幕府は単純に大きくなりすぎる勢力が気に食わないだけだ、それじゃ一生乱世は終わらないって分からないのかな。剣豪将軍はむしろ幕臣を諌めてる感じらしい、良くも悪くも北条や俺を信じてくれている。
朝廷は、今川義元の母や武田信玄の妻が朝廷に連なる者達だからね。毎年献上品も欠かさず送ってるし、年二回に増やすか検討が必要かな。
なんか信玄と会わない方がいいとか言われたけど大丈夫じゃないかな、今更なにかやらかすとは思えないけど。
今川義元
武田家も巨従したか、甲斐後を全て召し上げるとはな。今川も戦をしていたら同じ結末になっていただろう。
「母上、朝廷の様子はいかがですか?」
「私を案じている者は北条に思うところがあるようですね、事実私達は何不自由のない生活をしていますが外からは信じられないのでしょう」
「あまり大事にならなければ良いのですが・・・」
「北条も対策をしているでしょう、官位に限らず献上品を多く届けていると聞きます。近衛公が収めるでしょう」
ゲームの世界から戦国時代へ! ムンク @0134
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