応援コメント

第5話 闇梟隊長の懸念」への応援コメント

  •  もし、大臣の予想通りだったら「アルストールは、万を超える魔族の軍勢に勝てる戦力を持ってる」ことになるから、すごい脅威だ。

    作者からの返信

     すみません。上手く表現できないでしまったかも知れませんが、アルストールは日頃から大きな戦力を持っているわけではありません。
     相手が妖魔の大軍だという条件があれば、通常時をはるかに超える戦力を動かすことが出来るようになる。という感じです。

     長くなってしまいますが、ちょっと解説させてください。
     まず、この世界では、各神殿や賢者の学院はそれなりの戦力を有していますし冒険者も戦力として無視出来ないものがあります。
     しかし、これらの戦力はそれぞれの理由によって基本的には国家の統制下にありません。原則的に国家間の戦争には動員されない戦力となります。
     この点で、国家の統制力は地球の近代国家とかに比べるとかなり弱いと言えます。

     しかし、相手が魔族の場合は話が別です。
     魔族は国家の枠に捉われない敵という事になるので、神殿も賢者の学院も冒険者も基本的には国軍の下に糾合され、一丸となって戦います。
     今回アルストールもそのような理屈で、各組織の戦力を糾合しようとしていました。
     加えて、通常ならアルストールには、傭兵を雇用し指揮する権限はないのですが、非常時だからという理由で傭兵も集めました。

     これらの動きは非常時なら認められるものであり、実際に国や民を守るものでもあったため、エーミールも妨害する事は出来ませんでした。
     そして、これらの戦力を糾合すれば、今回攻めてきた妖魔にも勝てる。少なくとも炎獅子隊などと戦って、減衰した後の妖魔になら十分に勝てるはずだった。というわけです。

     つまり、万に届く規模の妖魔が攻めてきたという非常時だからこそ、通常以上の大戦力を指揮し、通常では得られない大きな武功を上げる事が出来そうだった。という事になります。
     そして、エーミールは、最初からアルストールはそれを狙って魔族を上手く利用しようとしていたのだろうと予想している。という事です。

     ただし、これらの戦力はあくまでも妖魔と戦うという目的のために集められるものなので、アルストールのいう事を何でも聞くわけではありません。
     例えば、クーデターを起こして俺が王になる。とか言い出した場合、即座に霧散してしまいます。
     なので、エーミールは、いきなりアルストールがクーデターを目指すようなことは心配していませんでした。

     現状はこんな感じです。
     ちょっと複雑になってしまって申し訳ないです。

  • アルストールは黒か白か。
    黒だとエイク君、すでに嫌われてそうですね。
    白でも面白くはないかな。器量によるか。

    作者からの返信

     そういった考察をしていただけるのは本当に嬉しいです。

     アルストールが登場して、エイク君と直接絡むようになるのはまだ先になるのですが、お待ちいただけると幸いです。