アンドロイドが人間を目指す物語……いや、アンドロイドに限らず人ならざる存在が人間を知ろうとする、そうであろうとするお話はかなり好きなんですよねぇ。
この作品はその王道を真っ直ぐ進んでいく物語。人として学校にやって来た機械の少女が送るやや不穏な青春を、機械ならではの高スペックだけど割とポンコツな人柄(機械柄?)で様々な生徒を巻き込んで正していく……でもどっちかって言うと正されていく? 多分主人公本人は自身が周囲を変えるきっかけになってること自体自覚は無いとは思いますが、まぁそこが主人公の魅力でしょう。
ともあれ今後の先行きが気になるところ。治安がお世辞にもよろしくなさ気な学校の生徒は主人公との触れ合いでどこまで変わっていくのか、アンドロイドは人になれるのか。乞うご期待、と言ったところですわね
最新話まで読み、その良さを伝えたくてコメントをさせて頂きたいと思いました。
アンドロイドもののストーリーの共通点として、感情の薄いロボットが人と関わる事でのギャップ萌えや騒動などが見処ですが、その点で抜かりないのは勿論のこと、更にそこに終始せずにその先を見せてくれます。
それはメインヒロインAIの逢衣ちゃん自身が希求し、探求しようとする人間への想い。周囲の人間関係に時に巻き込まれ、時に巻き込みつつ彼女なりに考えながら突き進むその姿に胸を打たれました。
また、イザと言うときの身体的な性能の描写等も読み手に没入感と興奮をもたらしてくれて、その活躍をついつい応援したくなること請け合いです!
数あるアンドロイドものの中でもオススメの一つです。読み始めたらきっと逢衣ちゃんを応援したくなる筈ですよ。