第47話 防衛力とお知らせ
《一日経過しました。115,970KP獲得しました》
竜人族に攻められて分かった事がある。
空からの防衛力が、〈城〉の自動迎撃システムしかないのだ。エルフの魔法隊も、上空ではほとんど届いていなかったし、何より数多く避けられていた。
そこで、貯まりに貯まった開拓ポイントで、拠点の防衛に注ぎ込む事にした。
<マスターの必須品>
戦車 25,000
戦闘機 50,000
戦艦 100,000
魔力潜水艦 150,000
メタル防衛軍 200,000
白竜迎撃隊 250,000
<残り470,894KP>
ーーーーーーーーーーー
ファンタジーな世界に戦車や戦闘機はどうかと思うが、いつも通り一通り目を通すとする。
戦車:装甲・武装した車体にキャタピラをつけた攻撃兵器。
効果:不壊・不燃・不弾・清潔・環境耐性
必要KP:25,000
戦闘機:空対空戦闘を主任務とする軍用機。
効果:不壊・不燃・不弾・清潔・環境耐性
必要KP:50,000
戦艦:砲撃戦で勝つことを目的に設計された軍艦。
効果:不壊・不燃・不弾・清潔・環境耐性
必要KP:100,000
魔力潜水艦:動力に魔力炉を使用する戦術魔核攻撃潜水艦。
効果:不壊・不燃・不弾・清潔・環境耐性
必要KP:150,000
メタル防衛軍:敵襲の際、ペン銀の群れが拠点を防衛する。
効果:不老・不死・不疲
必要KP:200,000
白竜迎撃隊:敵襲の際、ホワイトドラゴンの群れが拠点を防衛する。
効果:不老・不死・不疲
必要KP:250,000
謎の〈メタル防衛軍〉が非常に気になる。
一見、弱そうだが、20万ポイントもするんだ。ネタ枠なんて事はないだろう。
おそらく、ここぞという時に役立つロマン砲になると思う(ペン銀好きだし)
決めた。ここは〈メタル防衛軍〉と〈白竜迎撃隊〉を召喚する。
「あれ? 召喚したけど何も現れないぞ?」
《マスター、敵襲の際に現れます》
あぁそういうことか。
ま、防衛力に関していえば、かなり上がったはずだ。
いつでも誰でもかかって来いって感じだな。
『ダイチ様! 大変な事が起きてしまいました!』
ん? スフィアから念話がきたが、まさか緊急事態か!?
『スフィア、そんなに慌ててどうしたんだ?』
『は、はい。先ほどダンジョンメニューを開いた所、お知らせがきたのです』
『お知らせ?』
『DBTが開催されると……』
『DBT……?』
『すぐにそちらへ向かいます』
◇
【DBT開催のお知らせ】
ダンジョンマスターの皆様、いつもダンジョンをご利用いただき、誠にありがとうございます。
突然ですが、この度、DBT(ダンジョンバトルトーナメント)を開催する事にしました。
現在、この世界には、千以上のダンジョンマスター(以下、ダンマス)が存在します。
本来ダンマスは、この世界に蔓延る負のエネルギーを吸い込む事により、ダンジョンが生まれます。
ダンジョンは世界のバランスを調整するための役目です。しかしながら、この世界のダンジョンが予定数よりも増えてしまったため、半数ほど削減する事に致しましたので、ご理解、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
詳細は後ほどご連絡させていただきます。
〜ダンジョン運営委員会より〜
「何これ……?」
何年か前に見た事がある漫画に似ているな。
確か、『ダンジョンマスターはスローライフを夢見たけど、やっぱりダンジョンマスターの方が性に合っているので最強のダンジョンマスターを目指しますって思っていたけど、やっぱりスローライフをする事にしたけど他のダンジョンマスターが邪魔をしてくるので、やっぱりダンジョンマスターとして頑張ります』だっけか。
あれはアニメ映画化までされた名作だったな。
個人的にはすごく興味があるな。
主催者は謎だが、ダンマスvsダンマスのトーナメント方式。
何とも面白そうなイベントと思えばいい。
ただ、ダンジョンが削減されるという所が気になる。
ま、次のお知らせ待ちだな。
「ダイチ様、わ、私はどうすればいいのでしょうか?」
「そうだな。とりあえず、次のお知らせが来るまでは分からないが、DPを貯めておいた方が良さそうだな」
「わ、分かりました! ひとまず貯め続けておきますね。先日のウイルス召喚しか使用していなかったので良かったです」
◇
「陛下、大変でございます!」
「クラン・ベレトがやられたのだろう。ヌーロ丞相よ。いや、アスモダイよ」
「は、はい。すでにお気付きだったのですね。流石はベリアル様」
「ベレトは序列13位階とはいえ魔族でも実力者じゃ。我ら魔族に対抗するべく力を持つ人間が北の領土にいるということじゃ。生かしてはおけんな」
「はい。アイゼンフォートの報告によると、死の荒野には何も無かったと言っておりました。当初ヤツらが言っていた事と大きく矛盾しております。さらには、ここのところ民が死の荒野に向かい、行方をくらましているとの一報も入っております。おそらくは……」
「あの雑魚冒険者が、
「恐らくは……」
「ホッホッホッ。ならば、アスモダイ。雑魚冒険者共を即刻、捕らえ吐かせればいいだけの事じゃ」
「はっ!」
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