900字にして書きかえて❗️モナタの金?コスプレイヤーな変身まちがいが、痛い。

冒険者たちのぽかぽか酒場

第1話 この話の意味、わかる?とあるコスプレ喫茶で、店長と店員が、こんな会話を交わしていました!いろいろな意味で、残念だなあ。

 とあるコスプレ喫茶で。

 あなたは、この話の意味がわかりますか?

 女装好き(男好きという意味ではない)なお気楽男子モナタ君と、店長が中心になって営業している。

 通称、「ざんねんな店」。

 コスプレ喫茶での仕事は、ほぼほぼ、接客業。

 「客の思う世界観を、演出してあげよう」

 いろいろな思いの中で、かんちがいも、多いんだろうけれど。

 「モナタ君、モナタ君?」

 「何ですか、店長?」

 「金が、ない」

 「ちょ…、店長?金なら、貸しませんからね?」

 「やっぱり、ダメなの?」

 お気楽な、男子たち。

 「店員同士の金の貸し借りは、法律的にもいけないんですよ?」

 「平気だよ。金だから、金。金を、貸してほしいんだよ」

 「店長、ダメですよ!」

 「良いんだよ。今が、今日が、チャンスなんだ!」

 「まいったなあ…」

 「良いじゃないか、モナタ君!」

 「ちぇっ…。パワハラな予感だよな…」

 しぶしぶ応じる、彼。

 「あ、モナタ君?もしかして、金を貸してくれるの?」

 「だって、仕方がないじゃないですか!部下が上司に金を貸さなかったので仕事をクビになったなんて、いわれたくないですし」

 「ありがとう、モナタ君!今日じゃなければ、ダメなんだからね!」

 「あーあ…。この取引も、宇宙人の陰謀なのか?」

 こら。

 オタク脳は、どうして、宇宙人の陰謀説にいきついてしまうのか。

 「金、金…。モナタ?今が、チャンス!今日が、チャンスなんだよ!」

 「わかりました、わかりましたよ!」

 結局彼は、あきらめて、店長に金を貸してしまうのだった。

 「ありがとう、モナタ君!」

 「はい、はい」

 「心配、いらないさ!このやりとりなら、法律違反じゃないんだからね!」

 店長が、店の外に走り去っていく。

 それから、何十分がたったろう。

 外に飛び出していった店長が、店に戻ってきた。

 「ただいま、モナタ君!」

 「お帰りなさい、店長?」

 「やったぞ!金もまた、変身をするコスプレイヤーのようなものだったのかも、しれないねえ!」

 「まったく、もう…」

 「金を、ありがとう!」

 あなたには、この話の意味が、わかりますか?

  (この話の意味)

 店長は、言っていたはず。

 「今が、良いとき」

 ここで、何となく、わかるかもしれない。

 店長のいう「金」とは、「キン」。これを「カネ」と読んでいたら、この話の本当の意味には、気付けない。

 「金」を「カネ」と読むのは、はじめに出てきた 2人のこのセリフの中にある、「金」くらい。

 店長は、店の外に走っていったが…。

 その日、店長は、どこかでこんな宣伝が出ていたのを見たんだろう。

 「本日が、チャンス!金の両替レートが、通常の1000倍になります!金の値打ち、スーパー沸騰日!最高の還元キャンペーン!」

 小さい「キン」が、大きい「カネ」に変わる日だったらしい。

 「おお。大チャンスだ!売ろう!だれか、キンを持っていないか?貸してくれ!」

 と、いうことで!

 店長が店員に借りたのは、「カネ」ではなく、「キン」。

 店長は、「キン」を「カネ」に変えるために、金券ショップに走り去っていったのでした~。

 あ、でも…。

 ちょっと、待て!

 コスプレ喫茶の店員って、「キン」を持っているのか?

 残念を超えて、エモいなあ。



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