真実





足早と私の周りを纏い、五感にささやいて

束の間に離れてく。

落日が増える時に

あなたはひょこりと顔を覗かして、

深緑のお洋服が似合うあなたは

とても愛らしい。

誰も彼もあなたを模したものだと

言を紡ぐけれど、

どんな品でもあなたをそのまま模したものは

一つもない。

名残の袖を振る暇もなくパラパラと風に乗って

消えていくあなたの残り香が恋しい。

忘れられぬ紅葉の月。




これなーんだ、

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