第16話 3日前の姉②

 凪side

「……姉命令だ。どけ」


 真名の目をみて凪は殺意、敵意を向ける。


「!!」


 ビクッと真名は体がこわばり反応するが道を避けずにとどまっていた。 


「……聞こえなかったか真名」


 静かな声で凪は真名の瞳を見て言う。


「……」


 真名は無言で凪の瞳を見返す。


「……もう一度言う」


 凪は呼吸を置き真名の瞳を覗きこむ。


「……」


 真名は凪の言葉を待ち瞳を覗きこむ。


「姉命令だ!!そこをどけ!!」


 殺意と敵意を向けて真名の瞳を見る。


「嫌です!!断ります」


 真名は殺意、敵意を向けられるが凪の瞳を見返す。


「命令無視は家族会議にかけられるがいいのか?」


 凪は冷たい瞳で真名の瞳を見た。


「……はい、覚悟は出来てます。姉上」


 真名は震えながらも凪の瞳を見返して答える。


「それなら力ずくで通るとしよう」

「!!」


 真名は体に痛みを感じた。


「げほ、げほ」


 真名はおなかを殴られた反動で壁に背中をうち膝をついた。


「家族会議はしない変わりにこれで勘弁してやろう」


 凪は部屋に入ろうとする。


「真名?」


 凪の足を真名が掴んでいた。


「げほ、姉上、教えてください」


 真名は呼吸を整えて凪の瞳を見る。


「断る」


 凪は真名に掴まれた足を振り払おうとする。


「姉上!!」


 真名は怒りの感情を見せて凪の瞳を見る。


「……子供が大人の話に首を突っ込むな」


 凪は冷たい瞳で殺意を向けて真名の瞳を覗きこむ。


「!!」


 真名は凪の瞳を見て震え上がり目をそらす。


「真名!!」


 凪は真名の手を振り払おうとする。


「姉上!!」


 真名は凪の掴んだ足の力を離さずにいる。


「……」


 凪は無表情になり真名を見る。


「姉上?」


 凪の足の力が弱まった。


「……悠が彼女と別れた」

「……?」


 真名は急に教えられて処理出来なくなる。


「別れた理由が大人の都合と介入によるものだ」


 凪は冷たい声で話をする。


「……」


 真名は無言にぬり掴んだ足を離す。


「……真名、悠ちゃんを助けて欲しいというお願いなら俺の力では無理だ」


 凪は悲しい表情を見せて真名に言う。


「……姉上だったらあたしが連れてきた困った人や迷い人を必ず助けて上手くやってきたはずです」


 真名は真剣な表情を見せながら凪に言う。


「真名、俺にも無理なことや不可能なことはいくらでもある」


 凪は疲れた表情で言う。


「今まで難しい相談も解決してきたから今回だって行けるはずです」


 真名は信頼に満ちた瞳で凪の瞳を見る。


「……(すまないな、真名)」


 凪は諦めた表情になり無言になる。


「……」


 真名も無言になり悔しそうな表情を見せる。


「「?」」


 ピンポンとブザーが鳴った。


「……真名、すまないが出てくれないか」


 凪は弱々しい声で真名に言う。


「……わかりました姉上」


 真名は玄関に向かって行った。


(まあ、しょうがないな)


 凪は疲れた様子で居間の椅子に座る。


(明日の一番めんどい件を片付けたら、悠の処分、不遇はなしにして謝るとしよう)


 凪はこの後のことを考えて整理しようとする。


「姉上」


 真名が凪に声をかける。 


「?」


 凪は疲れた表情で真名を見る。


です」


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「16話目かいたのう」


凪「……作者悪くないぞ」


「あ、ありがとうございます」


凪「次もがんばれ」


「は、はい」


凪「すまんがこの作者に星をいただければ助かる」


「星100目指していますので、もし良かったらお願いします」

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