第15話 3日前の姉①
俺は家でのんびりとしていたら悠がやって来た。
恐らく悠は何かがあってやって来たんだろうと思った。
要件を聞いたらくまの手紙と大きな封筒をカバンから出して来て悠は俺に渡して来た。
悠から見て欲しいと手話で言われて、くまの手紙を開けて便箋を見た。
俺は手紙を読み終えた。去年に悠から彼女がいると聞いていた。
ちなみに麟憧家では隠し事をするなと言っている。
もし隠し事がばれたら万死に値すると悠には調…ではなく教育してあるからな。
俺は読み終えた時点で静かに呼吸をして悠を見た。
気付いたら俺は悠を殴っていた。
殴った理由は単純な理由で「彼女を悲しませる行動はするな」と付き合った際に伝えたからだ。
どうして、悠が彼女を悲しませる行動とったのがわからなかった。
だが今は行動に移した結果を報告した以上、悠にはペナルティを与えなければ行けない。
悠には小学1年ぐらいの時に養子になってから俺は超スパルタ教育を施した。
真名曰く俺の教育方針を誰かに話をしたら絶対養子になりたくないと言うらしい。
この教育方針は叔母上から引き継がれて来たものでもあり俺も経験済みである。
(さて悠をどうするかだなと)怒りを滲ませながら考えていると真名が間に入ってきたので姉命令を出して黙らせた。
姉命令は麟憧家では下の者には絶対的な命令であり、拒否や無視は許されない。
命令無視すれば麟憧家の家族会議にかけられる。
家族会議でかなり重い処遇、処分が下される。
それだけ、麟憧家の教育方針は徹底している。
誰かに教育方針を話をしたら狂っているように言われた記憶がある。でも、麟憧家ではこれが当たり前の教育であるからだ。
俺は悠を見て、真名が止めに入った以上は最低限で許そうと考えていた。
俺はどうして悠が別れたのかを知りたいので次の質問次第で処遇と処分を決めようと考えた。
質問した結果、悠は手話、手振り、身振りで「わかれたくない、けど僕の力ではどうにもできない。だから諦めるしかない」と必死に伝えていた。
悠の訴えを聞いた瞬間、悔しさが伝わり、ギリっと歯を食い縛り違う怒りが俺を支配して、気付いたら悠を殴っていた。
その後は悠に姉命令を出して自宅にいろと命令を出して悠はふらふらになりながら帰っていった。
「……」
俺は一呼吸置いて悠が持ってきた大きな封筒を開けた。
「……」
凪は中身を見たらブチッと何かが切れた音がなりドンと気付いたらテーブルを殴っていた。
「姉上!?」
凪の行動を見て真名は声をかける。
(……全くよりにもよって悠は黒雛家の黒雛愛美と付き合っていたのか)
「姉上、それは?」
真名は灰と赤のおり混じった色で月の印がついた小さな手紙に目を向けていた。
「……(まずいな見られたか)」
凪は真名に聞かれたことを聞こえないふりをして、封筒を片付けて行く。
「姉上!!その手紙、
姉上を真名は問い詰める。
「……ああ、そうだな」
凪は無表情で答える。
刻印状は24時間以内に指示に従い訪問しなければ行けない。
凪が住む
その内の一つが刻印状であり、月市に住んでいる場合は必ず手紙に目を通して行動して訪問するように強制させられる物である。
但し、あくまで出来る適応範囲までであり、出す前に審査にかけられてから出される。
ちなみに刻印状一つを出すのに100万以上の金が必要になる。
「……(とりあえず部屋にこもるかな)」
凪は封筒を持ち立ち上がり部屋に行こうとする。
「姉上!!」
「……」
真名に回りこまれ、部屋の道をふさがれた。
「すまないが調子が悪いからどけてくれないか」
凪は顔色の悪そうな様子を見せる。
「嫌です」
真名は作り笑いで断った。
------------------------------------------------------------------------------------「15話目書いたぞ」
凪「おい、貴様」
「!!」
作者はにげだした。
だが凪に回り込まれた。
凪「反応は素晴らしいがまだまだだな」
「……」
凪「次の話しは命をかけて書くんだ」
「?」
凪「真名と俺のやりとりだからな」
「……」
凪「雑に適当に書いたら、貴様を人間サンドバッグにして病院送りにするからな!!」
「の」
「返事はYESかGOだ」
「Yes」
「それじゃあがんばれ」
(次、真名VS凪の喧嘩になりそうだけど良いのかな)
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