3日前の姉、妹、彼女たちの戦い

第14話 3日前の彼女

 愛美side

 3日前に私は屋上に行き久々に悠君と会えた。


 冬休みが終わってからはあんまりあえずじまいで、春休みになり中学2年の始業式の次の日に久々に会えた。


 悠君の顔が見たくて見ると、いつもと違和感のある表情だった。


 私は何かあったのだろうかと?疑問に思いながら無意識に悠君の瞳の動きや様子を観察していた。


 私は近づこうとすると悠は一歩ひいたりしていて、距離を取っていた。


 私は悲しい気持ちになり、何かしたのかなと考えていた。


 私が考えていると悠は手を震えながらくまの手紙を渡して来た。


 可愛らしいなと思い手紙を開けて便箋が入っており確認して見た。


「……?」


 私が確認するのと同時に悠は走って出て行ってしまった。


「……」


 同時に手紙のメッセージを見て現実を受け入れない私がいた。


「わ…か…れ…て?」


 メッセージを見て私は虚無感や吐き気に襲われた。


「……」


 私は気付いたら泣いていた。


「……」


 私は気付いたら無意識に歩いていた。


「……」


 どこか行くあてもないまま歩いていた。


「……」


 悠君との屋上で話せる大切な時間を失ってしまった。


「……」


 悠君と会えないのは嫌だ。


「……」


 現実を受け入れるしかないのだろう。


「……」


 今までの私の生き方だってそうだった。


「……」


 時間が立てば忘れる。


「……」 


 だから忘れよう。














「……」


 イヤだイヤだイヤだイヤだイヤだ。


「……」


 愛美は現実を受け入れられずに忘れようと努力するが忘れることが出来ずにいる。


「悠君は本来の私の姿を見てくれた」


 愛美は呟き始める。


「……」


 大切な存在を失いたくない。


「……誰か助けてお願い」


 小さく愛美は助けをつぶやいた。


「お願い助けて」


 無意味だと思いながらも愛美は呟きながら歩き続けて行く。


「……?」


 愛美は気付いたら旅館のような建物に行きついていた。


「……」


 見覚えのある建物だと思い、私は気付いたらブザーを押していた。


「……」


 少し待つと黒髪の女性が出て来た。


「……愛美ちゃん?」

「!!」


 私は声を聞いて女性に抱きついた。


「真名ちゃん」


 愛美は泣き出した。


「……6年ぶりくらいかな?」


 真名は優しい口調で愛美に話をする。


「……会えて嬉しい」


 愛美は真名に泣きながら話をする。


「愛美ちゃん、どうして泣いているの?」


 真名は優しい声で愛美に聞く。


「……」


 愛美は言葉に出来ずに無言になる。


「……愛美ちゃん、あたしには素直に言葉に出して大丈夫だから」


 真名は笑顔で愛美の瞳を見る。


「あたしは愛美ちゃんの親友だから」


 真名は力のこもった声で愛美に言う。


「だから、愛美ちゃん我慢しないで言葉にして」


 真名は優しい表情で愛美の瞳を覗きこむ。


「お…願…い…けて」


 愛美は震えた声で言葉にしようとする。


「……」


 真名は言葉を待つ。


「真名ちゃん、お願い助けて」


 泣きながら愛美は真名の瞳を見てはっきりと言葉にする。


「うん、わかった」


 真名は笑顔で愛美を見た。


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「14話目、書いたぞ」


「作者様、やけに気合いが入ってましたな」


「そうですかね」


「気分のむらで本当に書き方が変わりますな」


「いつも通りだと思いますな」


「まあ、ほどほどにやろう」


「そうですね」


「……作者様にモチベ維持の為に星をお願いします」


「別にお願いしなくても大丈夫ですよ」


「作者様の本音は星100行けるようにがんばりたいのでマジでよろしくお願いします」

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