第7話 姉から処遇の日を待ってから3日後、別れた彼女が隣で寝ていました。そして姉からの処遇、処分が出ました。

 どうも作者です。


 皆さんのおかげで3/16ラブコメ日間77位 週間192位に入ることが出来ました。


 ありがとうございます。相変わらずストックなしで書いていますが毎日更新がんばります。

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 麟憧悠りんどうゆうside


「……」


 悠は痛みをこらえながら家にふらふらになりながらたどり着いた。


 悠は部屋のベッドに横になった。


 悠の家はマンションである。部屋は2LDKで一人暮らしをしている。


 このマンションは悠の小学校の卒業式を終えた後に凪姉ちゃんが「ついてこい」と言われて車でこのマンションに連れてこられた。


 そして突然「姉命令だ。今日からここに住め」と言われて、今は一人暮らしをしていた。


 一人暮らしをする前は悠は麟憧家で一緒に暮らしていた。


「……」


 悠は自然と涙を流し始める。


「……!!!!」


 悠は悔しそうな表情を見せて泣き続けていた。


「!!!!!」


 悠は怒りや喪失感に襲われて枕にぽふ、ぽふと拳をぶつける。


「……」


 悠は声や言葉に出せずにしばらく泣き続けていた。















「……」


 悠は目を覚ます。窓を見ると日が出始めていた。


「……」


 悠はベッド近くにある目覚ましを確認する。


「……」


 5時と確認してベッドに横になり始める。


「……」


 悠は泣き疲れて寝てしまったことを思い出す。


「……」


 悠は何も考えないと思いもう一度寝ようと考えるとガチャっとドアが開く音がした。


「……?」


 (何で玄関のドアが開く音が)と思い静かな足音で悠の部屋で止まりドアが開く。


「悠ちゃん!!」


 真名がジャージ姿でビニール袋を持って部屋に入って来た。


「……」


 悠は真名が来たことに驚いた表情を見せる。


「……悠ちゃん、大丈夫?」


 真名は心配そうな表情で悠に近づいて瞳を見る。


「……」


 悠は魂が抜けた表情で首を横にふる。


「はい、じゃあ行くよ」


 真名は笑顔を見せて悠の手を引っ張る。


「!!」


 悠は真名に手を掴まれるが抵抗しようと手の力を強めた。


「はあい、抵抗しない」

「!!」


 不意に真名に抱きつかれて驚いた表情をする。


「悠ちゃん行くよ!!」


 真名は抱きしめてすりすりしながら悠を連れて行こうとする。


「!!」


 悠も必死に抵抗する。


「……悠ちゃん、姉命令だよ!!」

「!!」


 びくっと悠は体を膠着して抵抗をやめた。


「それじゃあ行くよ」


 真名は悠の手を繋ぎ、近くの自然公園に行った。


「……ごめんね。姉命令して」


 真名は申し訳ない表情で悠に謝る。


「……」


 悠も申し訳ない表情になり、真名に頭を下げる。


「……少し歩こうか」

「……」


 悠はこくりとうなずき、真名と一緒にゆっくりと自然公園の道を歩き始めた。







「……」

「……」


 悠と真名は無言でしばらく歩き続けていた。







「……」


 悠は真名の表情や様子を見ながら歩いていた。


「……悠ちゃん、ベンチに座ろうか」

「……」


 悠はこくりとうなずき、真名と一緒に座った。


「……大丈夫?」


 真名は優しい声で悠の瞳を覗きみる。


「……」


 悠は手話で(大丈夫じゃないかな)と真名に伝える。


「……悠ちゃん!!」

「!!」


 悠のほっぺを真名に掴まれて引っ張られる。


「……悠ちゃん、?」


 ほっぺを掴む手が強くなり始める。


「……!」


 悠は痛そうな表情を見せる。


「……


 真名は悠のほっぺをはなして、真剣な表情で悠の瞳を覗き込む。


「……?」


 悠は驚いた表情を見せる。


「姉上と大喧嘩して事情は聞いたからね」


 真名は笑顔で悠の目を見る。


「……」


 悠は困った表情を浮かべる。


「……悠ちゃん、姉上から伝言だよ」


 真名は真剣な表情で悠の瞳を覗き込む。


「……?」


 悠はびくっと構えて警戒し始める。


「(近々、貴様には死ぬより重たい生き地獄の処遇があるので覚悟を決めて準備しておくがいい!!)」

 

 真名は凪の口調と声を真似て悠に伝える。


「!!」


 悠は寒気に急に襲われて震え始める。


「(なお逃げたら、地の果てまで追いかけてさらなる生き地獄を味わせてやるからな!)と姉上が言ってたよ」


 真名は凪の言葉を真似て言った。


「!!!」


 悠は急に立ち上がり敬礼して、真剣な表情で真名におじきをし始める。


「……」


 悠の様子を見て真名は小さく笑った様子を見せる。


「……」


 悠も恥ずかしい表情を見せてうつむいた。


「悠ちゃん、姉上も鬼じゃないから、大丈夫だよ」


 真名は優しく悠に声をかける。


「……」


 悠も優しい表情で真名の目を見る。


「それじゃあ悠ちゃん、あたし行くね」


 真名はベンチから立ち上がる。


「……」


 こくりと悠はうなずく。


「後、姉上が(俺が来るまでの間に不規則な生活していた場合は人間サンドバッグの刑に処すからな!!)と言ってたよ」


 真名は凪の声の真似をして悠に伝えた。


「!!!!」


 悠は真名に敬礼してこくりとうなずき駆け足で家に向かっていった。







「……」


 悠は家に着いた。


「……」


 悠はゆっくりと深呼吸をする。


(しばらくは引きずってしまうかも知れないが今は凪姉ちゃん来るまではがんばろう!!)


 悠は気を引き締めて生活をしようと考え始める。


(とりあえず凪姉ちゃんがいつ来ても良いように準備しないとな)


 悠は掃除をしたり、買い物行ったり、特にだらける様子もなく1日1日を過ごしていった。


 食事も朝昼夕と食べていき、定期的に朝の散歩や運動、勉強をして2日間は過ぎた。


「……」


 夜も遅くなり悠は眠たそうな様子でベッドに入り始める。


「……?」


 悠は気づかずに自然と涙を流していた。


(結局まだ割りきれずにひきずっているんだな)


 悠は涙が止まらずに必死に眠りにつこうとする。


(時間が解決してくれるはずだ)


 寝付けない様子になりながら悠は眠りにつく。















「……」


 悠はねぼけながら目を覚ました。


「?」


 布団から甘い匂いがした。


「……」


 体を動かそうとするが動けずにいた。


「……」


 意識が覚醒し初めてぼやけた視界が明け始める。


「……?」


 覚醒した視界にいたのはパジャマ姿で気持ち良さそうに寝ているのは別れた彼女の黒雛愛美くろひなえみだった。


「!!!!!!!!!!」


 悠は状況を処理できなくなる。


「……」


 呼吸を整えて、もう一度、愛美を見る。

 

「……」


 (どうして愛美がここにいるのだろうかと)状況がわからないため悠は愛美をゆさゆさと体を揺らして起こそうとする。


「う」


 愛美は眠たそうな声で目をぼんやりと開け始める。


「……!」


 悠は愛美が目を開けて意識するのを待っていると突然、抱きしめられてすりすりとし始めた。


「悠くんの匂いだ」


 愛美は寝ぼけた様子で抱き枕のように抱きしめていく。


「!!!!!」


 悠も肩を叩いたり引き剥がそうとするが離れることが出来ずにいた。


「気持ちいいなあ」


 すりすりと愛美は寝ぼけた様子でする。


「!!!」


 何とか愛美の抱きつきから逃げ出して何とか脱出して、愛美を起こそうとする。


「……あ、悠くん、おはよう」


 まだ、意識が覚醒しておらず眠たそうな様子で悠の目を見る。


「……」


 悠はすぐに手話で(愛美だよね?何でいるの?)


「え、そりゃあ悠くんに会いに来たからだよ」


 眠たそうな様子で愛美は答える。


「……」


 悠は震えながら手話で(別れのメッセージを書いた手紙を読んだんだよね?)


「……うん、読んだよ」


 愛美は意識が覚醒しはじめたのか静かな声で悠に答えた。


「……」


 悠は手話で(どうして?)と愛美に伝える。


「……手紙で別れるのはなしだよ悠くん」


 愛美は真剣な表情で悠の瞳を覗き込む。


「……」


 悠も真剣な表情で愛美の瞳を覗き込む。


「私と別れる時はあなたの言葉で声に出して(別れて)と言って欲しい」


 愛美は真剣な表情で悠の瞳の奥底を見透していく。


「……」


 悠は愛美の言葉を聞いて困った表情を見せる。


「……はい」


 愛美は手紙を悠に渡す。


「?」


 悠は手紙を受け取った。


「開けて読んで見て」


 愛美は優しい笑顔を見せて悠に話をする。


「……」


 悠は手紙を読み始める。


「……!?」


 手紙の内容は(ああ、悠ちゃん、貴様の処遇、処分内容は愛美ちゃんと同棲生活することで今回は許してやろう。凪より)


「……」


 悠は手紙の内容に理解できずにいた。


「改めて黒雛愛美だよ」


 悠は処理できないまま愛美から声がかかる。


「……」


 悠は今の状況を処理できないまま愛美の瞳を見る。


「これからよろしくお願いします」 


 愛美は曇りのない笑顔で悠の瞳を見る。


「……」


 悠も自然と笑顔を見せて手を取り合い握手をした。


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「……7話目書いたぞ」


「作者様、今回もだいぶ、むちゃをしましたね」


「……そうですね」


「作者様の過去に書いた作品で1つの話数にここまで文字を書いたのは初めてじゃないですかね」


「多分、そうだと思いますな」


「勝負の話数だから気合い入りすぎだと思います」


「出来ることはここで区切って書きたかったんですよね」


「ほどほどに行かないと作者」


「そうですね」


「7話目でタイトル回収も出来たのでもし良かったら星、フォローをお願いします」


「星は書くためのモチベに大きく繋がるので入れていただければ助かります」


「それでは引き続きがんばりますのでよろしくお願いします」




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