第五章 王への道

登場人物紹介2

◇旅の仲間

○エイン

 アルールの人造精霊タルパ。

 短めの銀髪で、きびきびとした性格。

 その名は〝ひとつ〟を意味する。

 元はイマジナリー・フレンドであり、自らの器を求めている。

 魂を分けられた時点の呪文はすべて使うことができる。



◇竜族

○セレン・セイティ

 アルールの騎獣となっためすの黒竜。

 ややぶっきらぼうだが、心優しい性格。

 その名は〝流星〟を意味する。

 家族を殺され、怪我けがを負ってカムリの山まで逃げてきた。完治してはおらず、人に化ける際は包帯を巻いている。


〇アタリア

 アルールの守護竜となった伝説の魔竜。

 宇宙空間に存在し、しょくをもたらすという。

 翼と前肢が一体化していて、うろこの代わりに黄金の羽毛をもつ。

 黄道十二宮に関わり、惑星間転生システム〝ゾディアック・サイクル〟を構築した。

 知識に貪欲で熱い信条を掲げるが、意外と気さくな一面もある。

 集合知のため性別は無いが、人に化ける際は女性の姿をとる。



◇友好勢力

〇ディブラス

 竜人族の情報屋。

 フードをかぶった謎多き女性。

 同族からは距離をおき、人里に暮らして人間観察を趣味とする。

 その名は〝つまらぬもの〟を意味し、〝石ころ姫〟と呼ばれることも。


〇シアナ 三十三歳

 アルールの乳母。

 処女懐胎しょじょかいたいをしたが、子供を取り上げられた。代わりに押しつけられたのが、名も知らぬ赤子の世話である。

 三年が過ぎると役目を降ろされ、別の場所に幽閉されたと思われる。


〇ローナ

 アルールの実母。

 正統なるストラスクライド王家の者だが、メルラッキの奸計かんけいにはまり、命を落とした。



◇妖精族

〇ヘイルウェン

 タルイス・テーグの若き女王。

 長い金髪の美女で、湖の底からたどり着ける異界にて優雅な生活をおくっている。

 金髪の子供をこよなく愛し、聖牛のミルクに目がない。これらを前にすると、威厳を忘れて興奮してしまう。

 気に入った者には気前がいいが、興味がない者は冷たくあしらう。


?プーカ

 羽の生えた仔山羊の妖精。

 敵か味方かさっぱりわからないトリックスターで、予知をかいくぐる特性をもつ。

 たいへんなイタズラ者で、時に恐ろしいことをしでかすが、その結果、逆に幸運を呼ぶことも。

 黒い個体は凶悪で、白いものはややおとなしい。

 暖かな南西風とともに現れ、かつてアルビオン島で風を司っていた神の末裔まつえいとされるが……。



◆敵対勢力

●ブレニン・シュイド

 生前は王であったと思われる亡霊。

 別名〝灰色の王〟または〝霧の君主〟。

 霊峰カダイル・イドリスにて、旅人、特に子供を狙い、魂の狩猟――ワイルドハントを行なってきた。

 霧の軍団を自在に操り、かつての栄華を取り戻そうとしているが、自我が残っているかは定かでない。



◆竜族

●ダウズル

 イルールの守護竜と目される屍竜しりゅう

 その復活には、多くの生贄いけにえが必要とされる。



◆魔獣

■ケフィル・ドゥール

 水馬。体が発光し、飛行能力を有する。

 海に棲息し、雷雨とともに現れる。人間を待ち伏せして、水に引きずり込んで喰らう。


■クーン・アンヌン

 妖犬の一種。白い毛皮で、耳の先が赤い。

 ワイルドハントに付き従い、餌食となった人間の肉体を喰らい尽くす。



◇その他

〇グウィン・アプ・ニーズ

 カムリの妖精王にして、冥界の神。

 ふくろうを使い魔とし、悪しき人間の魂を狩るワイルドハントを行う。

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