異世界転生者は転移勇者に何を思う

涼風小鳥

第1話

 町外れのスラムもといゴミ捨て場でで転生したときづいてから五ご年程。

 運がいい事にゴミ捨て場で拾った鉄の塊を振り回して腕っぷしと計算が出来る頭を認めてもらえたことでこの街の領主の男爵家に養子として迎え入れられた。

 ただし、礼儀作法と文字は勘弁してくれ。

 そんな折、街の人間や魔物の種族の異端児たちが捨てられる町の資源を奪おうとした第二王子がやらかして戦争が始まった。

 街はその魔族の町に近かったせいで戦火に見舞われたため、領主である義父とその配下の兵たち、そして俺も出陣した。戦場に着いた時点でよる矢のように上空から降り注ぐ魔術の飽和攻撃で第三王子の軍は壊滅状態だった。

 このままではこちらにも被害を被ると、鉄の塊、古の民がつくりあげたらしい使用者精霊と呼ばれる存在による生体認証システム付きの大太刀絶空神剣を抜く。

くうを断つ刃により魔族の魔術の大半を切り裂き、制御出来ぬ一撃は地上に居た魔族達も切り裂き物言わぬ骸とと化した。

 刃を納め、街まで退避する。

 魔術の影響により人的被害は一部を除き多くはなかったが、建築物に多大な被害を受けた。

 第二王子は戦死、義父も多くは無い魔術の人的被害のうちの一人であり、男爵家執事の協力も得て王家へと報告すれば、魔族への戦後処理賠償として俺が男爵の跡を継ぐが、魔族の支配下の元街を運営しろと言うこととなった。

 魔族達のリーダー、魔王を名乗る男が街の1住人大半を集め他人とのコミュニケーション頻度を聞き、それを元に転居を命じている。区分けされた住居、幾つか区をまとめた位置に酒場屋や食堂、商店を作らせ区ごとに仕事を割り振る仕事を俺に任された。

 魔王曰く、反乱はコミュニケーションの不和から起こる。

 ある地区は農作業、またある地区は製粉業、畜産業の地区もあり、今までの街の時よりも食糧生産量はあがり飢えるものも少なくなった、元すラムの住人達は各地のゴミや汚物を集める仕事をして、つらいしごとだと少し多め配給を受けていた。

 魔族の支配下となりこの街の貨幣経済はほぼ失われた。

 外部の街と交易する商人と領主扱いの俺ぐらいしか既に貨幣を所有している者は居ない。世界にみちる

 魔力マナが集まり生まれた存在である魔王は魔族とは違い異形ではなく、親は存在し単独個体であるらしい。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

異世界転生者は転移勇者に何を思う 涼風小鳥 @maosuzu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ