第2回 食事運、再び。天かす入りうどんの豆知識もあります。
第1回投稿後。
共感、実体験、笑い。たくさんのご感想をありがとうございます。フォロー、❤、流れるお星⭐さまにも感激しています。なんとなんと、レビューまで! 誠にありがとうございます。
ありがたいことにリクエストを頂きましたので、第2回は食事運、おかわりを。
やっぱり、若い頃のははではない豆の話です。
今回は、もしもいらっしゃいましたら、お食事中の方は食後にご覧下さい。
ご不快なお気持ちになられるかも知れませんので。
大丈夫でしょうか。
お食事中(おやつなど含む)の方はおられませんね?
では。
今回の舞台その1、釜飯屋さんです。
鮭釜飯、かに釜飯。どちらにするか、迷いました。
決めました。鮭釜飯を注文。
釜飯屋さんなので、待ちます。
蓋を開けたらびっくり。
髪の毛です。
店内は空いていましたが、なるべく他のお客さんに聞こえないように伝えました。
店員さんはあまり気にしていません。気にしろよ。
そして。
「髪の毛ですね。何故でしょう?」
……。(豆、静かに怒)
「何故、って。私のものに見えますか?」
若くても言えました。
何故なら、若かりし頃の豆の髪は黒々。もさもさとも言います。若くはない豆ははこも実はあまり変化なしなのですが、それはよいのです。
そう、この髪の毛は、茶色。
さすがに失言に気付いたのか、店員さんは釜飯を持って下がりました。
「見えません。失礼します」
「申し訳ございません」
現れたのは、ジャンピング土下座をしそうにない、普通の店長さんでした。
もしもジャンピング土下座? という方がおられましたらぜひ、前回をご参照下さい。
「下げてください。もうけっこうですので」
待つのはもういやです。
お代を請求されたら、その時考えようと思いました。
「いえ、他のものを」
「頂きたくありません」
そう言っても、他のものを、と言われました。差額はいらないと。
少しだけ値段は上がりますが、かに釜飯を頼みました。
どうしようかと思っていた二択のうちの一つだから、まあ、いいかな、と。
次の釜飯。
早かったです。とても。
食後、お代はいらないと言われて押し問答。
差額は払わせろ(実際は丁寧に申しております)と言ったら何とか受けてもらえました。
ちなみに、店長さん、レジに陣取ってました。
商売熱心ですね。
その熱心さがあるならば、調理の方の髪の毛についてもっと真剣になってほしいところでしたね。惜しかった。
舞台その2は、うどん屋さん。きつねうどんを頼みました。
豆の生息地はきつねうどんは油揚げ、たぬきうどんは天かすの地域です。
瓶ビールとグラスが先に。
いいですね。滑り出しは珍しく快調です。
仕事終わりの帰宅途中なので、ビールを飲んでもいいのです。
「お待たせしました」
うどんもきました。
きつねうどん。油揚げをつまみにしよう。
油揚げはどれくらいの大きさだろう。
期待しつつ覗いた湯気の中。
そこには、溢れそうな量の天かすが。
天かす……。
油揚げはどこへ行った?
他地域では、天かすが入ったうどんの別名は天かすうどん、もしくはハイカラうどん。それは何となく知っていました。
きつねうどんという名前ではありません。
「これ、たぬきうどんですよね。頼んだのは、きつねうどんなのですが」
こんな時の強い味方、伝票を一緒に見せました。
瓶ビール、きつねうどん。印字は正確でした。
「少々お待ち下さい」
作り直しか。まあ、うどんだから。
ビール、一杯だけ。
瓶を持ち、そう思っていたら。
「お待たせしました」
早い!
そこには、確かにきつねうどん。……天かす入り。
おい、お待たせしてないのはこれが理由かい!
天かす、もっと
きつねなのに、化かせてないから!
残念ながら、若い豆は声に出してのツッコミはできません。
いや、豆ははこもこんなに声は張れませんが。
今なら文句は言えますけどね。
「きつねうどんです」
「はあ」
これはきつね、きつねうどん。
天かす入りの、きつねうどん。
味は、まあ、おいしかったです。
瓶ビールも冷たいままだったし。
おいしいから、いい……のか?
ここまで、皆様のご反応は? 大丈夫でしょうか。
次の次。
舞台その3、カレー屋さんです。
カツカレー。
おいしいです。
今日は無事に終われるのか。
……こういう日もあるのですよ。
おや。
スプーンが何かに触れました。
お肉ではありません。
フレーク状の、溶けていないルーですね。
いわゆる、塊です。食べたくはないですね。
……とりあえず、伝えますか。
ほかのお客様の為にも。
「すみません」
おお、理解が早い。じゃあ、ここは残しても大丈夫ですね。
「申し訳ございません。これでしたら、新しいものをお持ちします」
え。
素早い、素早いです店員さん。
「お待たせいたしました」
カツカレー、おかわり。
……食えん。
さっきとは違い、さらさらのルー。
カツと一緒に食べました。
ご飯はごめんなさい、無理です。
ビールを頼まなくて、よかったなあ。
そして……量が、多い。以上、感想です。
これにて第2回、おかわりもごちそうさまでございます。
いかがでしたでしょうか。
前回の爆発とジャンピング土下座のようなインパクト回ではなく、食事運じわり回としてお楽しみ頂けたらと存じます。
ここで、予告を。
第3回からは、おじさんとのたたかい、たたかい編です。
次回は謎すぎるナンパ? おじさんです。
若い頃の豆のたたかいです。闘い、戦いではございません。ご安心下さい。
よろしくお願い申し上げます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます