第5話:急な告白

「こ、此処は!?」


 俺がそう言いながら周りを見ると先程の少女はソファーに座っている。その姿は堂々と佇んだ女性のように感じた。


「龍太君も座って。」

「は、はい!」


 俺は促されるまま大きなソファーに腰を落とした。その素材は高級素材と言っていいほどフワフワでどんな素材なのか気になる所だった。そんなふうに考えていると、少女は微笑ましそうに俺を見ていることに気づいた。


「んん……えっと、まず君の名前を聞いていい……ですか?」


 俺がそう聞くと彼女は優しく微笑みながら答えてくれた。


「私の名前は神亡かんなき姫祝ひめの。この屋敷の主よ。」


 そう優しく微笑む少女はとても端的に答える。そして、俺が気付いたことは1つ。この屋敷は多分だが、ここら近隣で1番大きな屋敷だ。という事は、彼女が有名な探偵ということになる。

 そんなふうに考えていると少女は微笑みながら俺にこう言ってきた。


「他に、気になることはある? あっ、明日から君には此処に住んでもらうことになるけど……大丈夫よね♪」


 俺は、その言葉を聞いて固まった。そんな事は一切も知らされていなかったからだ。そして、少女はニコニコ微笑んだままだ。


「えっ……それはどういうことですか? この屋敷に住む!? どうして!」


 俺が前のめりになりながらそう言うと彼女は微笑みながら静かに話し始めた。


「君は、不世ふよの世界と繋がりやすい。という事は、君が今回遭遇した化け物のようなモノ達から狙われやすいと言うことだよ。だから、その保護のためさ♪」


 そう微笑む彼女の顔は優しげだ。だから、彼女に1つ質問しようとした。


「な、なら……神々家は俺だけだったんですか! 代々守っていると言っていたけど……保護されたのは俺だけなんですか!」


 俺がそう聞くと彼女の頬がとても嬉しそうだった。

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神託のクウァエレレ Hign @Hign

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