第4話 水木団子団子

小正月の思い出はまだあるぞ小正月は1月15日なんだが、

14日の夕方から16日だと言う説も有ってなあ

14日に水木団子を作ったんだよ。

水木という赤みを帯びた木の枝に米粉で作った団子を

その水木の枝に挿すんだ。食紅で赤く色を付けたのと

白い団子を挿していくんだ。なんでも豊作祈願、

一家繁栄の意味があるそうだ。


その水木の枝を取りに親父に連れられて山に行った

ことも有る。


親父は色んな事を知っていてなあ、ニガキという熱を

下げたり、胃腸に効く薬になる木の皮を取りに行ったことも

有るぞ。


ある時は杉の葉っぱを煎じて飲まされた時もあったが、

何の薬になったのか?効いたのか効かなかったのか

もう覚えておらん。


庭にドクダミが植えて有って、青っぱなを垂らしていた

じいじは鼻の穴に葉っぱを詰められていたもんだ。


良い子は真似しちゃいけないよ。


噓つきはじいじの始まりって言われたら敵わんからなあ。


       終了

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