知覚
輝き。それを輝きと感じるのは、なんのためか。目か、脳か、あるいは心か。それは美しく輝いている。
それを表す言葉は何が適当だろうか。考えるほどに迷うばかり。ただ、うっとりと、その輝きに出会えた喜びに、身を震わせるだけだ。とめどない喜びに、他の何を考えることもできない。食べること、飲むこと、寝ること、それらを忘れてしまう。自分が生きている喜びは、まさにその輝きにあったのだと思わずにはいられない。ひたすら見ていたい。まばたきすら忘れ、涙が溢れ続ける。歓喜の涙がやむことはなく、心に満足が続いていく。この輝きを知るために生まれてきた。そう感じてやまない。
それは、つまり、終着点に至ったということだ。目的を達してしまった。その輝きを知ること以上の目的は存在しないということだ。命の続く限り、歓喜を感じ続けるだろう。
命の限り、その終わりは続く。
思いつきの風景 物語の断片 ごいし @goishi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。思いつきの風景 物語の断片の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
弱者の遠吠え 負け犬の遠吠え/ごいし
★23 エッセイ・ノンフィクション 連載中 72話
自主企画 作者さんに聞きたいあれこれ用/ごいし
★18 エッセイ・ノンフィクション 連載中 2話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます