君が死にたくないのを僕だけが知っている。

@ryau310

プロローグ

 自分のこの能力が憎い。

いつまで経っても君のことを忘れずにいる。

僕は結局君のことを幸せにはできなかった。

たくさん傷つけた。たくさん悩ませた。

そこで君は僕をどう僕を思ってたのだろうか。

でも今思い詰めてももう遅いよね。

だってもうこの世界には君はいないのだから。

もう僕は君の髪を、君の匂いを、君の笑顔を覚えて置くことしかできないのだから。

いやそれこそが僕のできることだから。

だから僕は君のことを絶対に忘れないよ。


君が死にたくなかったのを僕だけが知っていたことも。

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