第5話 真相

すると王様は、エドール警部が自分が怪盗ファントムなのだと勘づいたことを知り、すぐさまパーティー会場を抜け出した。

エドール警部は、「まて、怪盗ファントム。もう逃げられないぞ」と言い、怪盗ファントムの後を追いかけた。

第三章 逮捕?

 エドール警部が大声で言ったので、会場のみんなや、マイルズが大慌てでエドール警部の後を追った。「何としてでも怪盗ファントムをとっ捕まえて輝く王冠を隠した場所を聞き出さねば」と、威勢を放ちながら怪盗ファントムを追いかけるマイルズや、「私のネックレスを返して」と、涙目で叫ぶ女性。それに、「怪盗ファントムだって、それはいいスクープになる」と、いう様々な思いで会場の全員が怪盗ファントムを追いかけた。

だがしかし、どれだけ大勢で怪盗ファントムを追いかけても、気づいたら怪盗ファントムはどこにもいなかった。

二手に分かれても怪盗ファントムは気づいたらどこにもいなかった。

行き止まりまで追いつめても気づいたらそこにはいなかった。そのうちみんなが思った。「なぜだ?なぜ怪盗ファントムを捕まえられないんだ?おかしい。何かがおかしい」と、どれだけ頑張っても怪盗ファントムを捕まえられなかったが、ついにエドール警部が怪盗ファントムを捕まえたのだ。「ついに捕まえたぞ、怪盗ファントム」そういいながらエドール警部は怪盗ファントムに手錠をかけた。だがしかし、いくらエドール警部が話しかけても怪盗ファントムは一言も話さなかった。まるで肉体から魂が抜けたような状態だった。エドール警部は「おかしいな」と、首をかしげて思った。だがしかし、気づいたときにはパーティー会場にいる全員がエドール警部の周囲に集まっていたので、エドール警部は身動きができなかった。「あなたが怪盗ファントムね。私のネックレスを返してよ」と、女性が怪盗ファントムに話しかけるが、ファントムは何も言わなかった。他にも「私の輝く王冠を返せ!」と、様々な人たちがファントムに向かって叫んだ。そんな時、どこかから一人の男性の笑い声が聞こえた。「フハハハハハ」その笑い声につられて全員が後ろを振り向いた。そこには怪盗ファントムがたっていたのだ。「え、怪盗ファントム!?じゃあここにいるのは誰?」と言いながら、全員が恐る恐る振り返ってよく顔を見てみると、そこにいたのは麻酔薬で眠らされていた王様だった。マイルズと、エドール警部は「お、王様だ!」と、叫んだ。エドール警部は王様には何も危害がないことが分かったとたん、顔を真っ赤にして「おのれ怪盗ファントム!王様をこんな羽目にしやがって!」と言いながらものすごい勢いで怪盗ファントムに飛びついた。だが、怪盗ファントムは華麗にエドール警部を避けながら、「いやだな~ただちょっと眠ってもらっただけじゃないか。エドール警部」と、馬鹿にするように言った。今の光景を見ていたパーティー会場の全員は口を大きく開けてただただ見ることしかできなかった。と、、いうよりかは動けなかった。怪盗ファントムからは、何か別のすさまじいオーラを放っているような感じがして、動きたくてもそのオーラに圧倒されて動けなかったのだ。

その後、エドール警部はどれだけ頑張っても怪盗ファントムは捕まえられず、挙句の果てには怪盗ファントムに遊ばれていたのだ。そうやってエドール警部をもてあそんでいる間にも、怪盗ファントムの仲間たちが輝く王冠や、このお屋敷にある高価なものすべてを盗んでいったのだ。そのことには気づかず、いつまでも必死に怪盗ファントムを追いかけていたエドール警部だったが、さすがに時間がたちすぎていて、怪盗ファントムの仲間たちがすでに輝く王冠をどこかに運んでいることに気づいたが、もうすでに輝く王冠は怪盗ファントムの仲間たちに盗まれ、怪盗ファントムは、エドール警部に「エドール警部。今日はとても楽しかったです。ではこれでさようなら」と一言を残し、仲間の車に乗り移り逃げていった。当然エドール警部も仲間を呼んで怪盗ファントムの車を追いかけたが、すぐにまかれてしまい、逃げられてしまった。

 これが、怪盗ファントムが世間で最も恐れられている証拠である。

まだまだたくさんの恐れられていることがあるが、今回の怪盗ファントムの活躍はいったん幕を閉じることにしよう。

                                怪盗ファントム1終わり

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怪盗ファントム1 ネコを愛する小学生(中学生) @nekonitukaesigeboku

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