第12話 ダンジョン無双

「これでさらに、強くなって金を稼ぐ!」


その為には、あらゆる戦闘手段に適応した身体を作らなくてはいけない。


今日は、肉弾戦にしよう。


ゴブリンと接敵する。


鉄剣を後ろに捨てる。


「ゲゲゲッ!」


最適化の糧となれー!


「剣術入門スキルを失う代わりに武術入門スキルを得る」


脳内に武術の基本が流れ込む。


そして今取れる最適解は、


ダン!


半身の構え。


ゴブリンの突撃を体を捻って躱す。


ゴブリンの振り向きに合わせて正面を横切る。ゴブリンは反応できない。


生じるのは完全な隙。


左足で下段蹴り、膝の外裏に入る。


ゴブリンの膝がガクッと折れてこちら側に傾く。そこに中段突き。


上げた左足を下ろす。重心が移動するエネルギーを腰を捻って背骨、肩へ。そして肘をゴブリンの顎に届けるイメージで、


ドンッ


拳がゴブリンの顎を叩く。その振動が脳に伝わる。それによって起こされるのは、


脳震盪。


ゴブリンの意識はそこで途切れる。


力無く膝をついたゴブリンの首を捻って折る。


戦闘終了。


次!


武術に有る歩法を意識して全力で駆ける。


その名も、縮地。


「ガゲッ!」


「ハイゴブリン、か?」


目も赤く無く、ゴブリンより少し大きいぐらい。

ただし筋肉質ではある。


一度倒した敵。

まずは全力で


腹パン


バスッ


ハイゴブリンの腹と拳の間には奴の手。


一度飛び退く。



ブンッ!


目の前を脚が横切る。


「あ、あぶねー」


背中に冷たい汗が伝わる。この間、たったの2秒。



時間が静かに流れる。

意識を静かに流す。


生まれるのは集中状態。



動き出すのは奴。


左右の壁を使った雷神の様な突撃。


ゴブリンより遥かに鋭い。


だが、俺には見える。


最適解は、

奴が壁から反射した瞬間、俺は縮地で前へ。


ハイゴブリンと俺は背中合せになる。


殴ったと思ってるハイゴブリン。

奴の顎を肩越しに掴む俺。


勝負あり。


ゴキッ


戦闘終了。



次!

ゴブリン。

指を眼球から脳に突き刺して戦闘終了。


次!

スライム。

ヌルッとして戦闘終了。


「もうそろ次の階層行ってみるか。」


この瞬間、中田 繋に最適化が起こる。


「うん?」


よってゴブリン、ハイゴブリンとの戦闘経験は中田 繋に無い。


しかし、中田 繋は記憶の不整合を


それ故の


これが意味するのは、最適化の完全な把握。

それによって起こされるのは、


最適化を起こすこと。


今まで、常に行われるが、いつ起こるか分からなかった最適化が、常に意識的に行える。


また、最適化の代償を意識的に変えられる。


中田 繋は、一日にして二回も覚醒したのだ。


「鉄剣を代償に脳を最適化」


思考がクリアになる。


さあ、ゴブリン狩りだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

覚醒の上さらなる覚醒。


次回、ゴブリン死す!

お楽しみに!


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即死×代償強化!それは今までに無い、固有の能力と闘い方。 風で翔ぶ @yutoky

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