第11話 理解と目覚め、覚醒

そうだ、ダンジョン行こう。


ってな訳でダンジョン到着。

昨日のこともあり、恐る恐る進む。


スライムを見つける。


核石を取って、戦闘終了。


ゴブリン。


首を切って終了。


次も、

その次も、

そのまた次も、

次の次の次の次も、

次の次の次の次の次も、同じ様に終わる。


「ゴブリンがのか、、、?」


昨日の暴出によって、今日のモンスターの質が下がったのではと考える。


具体的には、昨日モンスターを沢山作って、ダークエネルギー質を大量消費し、

逆に今日ダークエネルギー質が少なくなった、とか?


いやしかし、ゴブリンから落ちた核石は、昨日見ていた物と同じ大きさだ。


つまりゴブリンの質は落ちていない。


ここから考えられるのは、自分が強くなったということ。


昨日の戦闘経験を踏まえれば、妥当である。

ダンジョン探索者は、モンスターとの戦闘によって、身体にダークエネルギー質が馴染む。

つまりダークエネルギー質親和度が上がることで、ダンジョン探索者は強くなる。


昨日のモンスターとの戦闘を思い出す。



中田 繋には、が生じている。


その原因は、

戦闘経験を代償にした、


戦闘経験という記憶が、肉体を調する。


「戦闘中の記憶がやけに短い、、?もしくは、無い?」


今になって、中田 繋は代償強化の本質に気付く。そして理解する。


それは、


''不要な物を削って、必要な物を得る能力''


つまり、環境への最適化。または適応。


この最適化は、行われる。


逆に言えば、常に行われることで、代償強化をは、阻まれる。


故に、

幼子が代償強化を弄ることが有り得ず、研究など以ての外。


使い方が分からない為の不人気。


つまり、今まで彼が行ってきた代償強化は、



基本を知らぬままの応用。

地無き路を駆ける程の神業。



これらが意味するのは、中田 繋の才能。


更に、彼にとって代償強化がであることは、彼にとってであることの証明。


その恩恵は、誰も計り知れない。


中田 繋は喜ぶ。自らの固有能力に。


「これでさらに、強くなって金を稼ぐ!」


その理由に、誰も文句は言えない。


しかし締まらないのも事実である。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


今回はいろいろ散りばめた伏線回収回でした。


最近の次回予告が短かったのもこのためです笑


さて次回、覚醒した中田 繋がダンジョン探索します。お楽しみに!



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