第10話 国家機関

ピーンポーン

ピーンポーン


うるさいな、、、


うん?


意識が一気に覚醒する。


今日は火曜日、学校があって、7:00に起きなきゃいけなくて、


「あ!今何時?!」


枕元の時計は9:30を静かに示す。


「あぁーもうおわったー」


ピーンポーン


ん?


ピーンポーン


「誰だよ。宅配も頼んだ覚えないし、、、」


とりあえずドアを開ける。


「おはようございます、中田 繋なかた つぐむで合ってるよな?」


ドアの目の前にいた筋骨隆々。言わずもがな


「お、おはよう、ございます。えっと、さかき先生で合ってますよね?」


「ああ、そうだ。橋本さんから、お前がダンジョンの暴出に巻き込まれたと聞いて、安否確認の為に来たんが、、、

大丈夫そうだな。」


「あ、はぃ!元気です。」


「あともうひとつあってだな、の方がお前に会いたいそうだ。だから今日は学校を休んで、会いに行って欲しい。」


これは、、、多分ダンジョンの暴出に巻き込まれたからだろうな。


「わかりました。」


すると榊先生は、ドアから見えない所に話しかけて、


国谷くにたにさん、大丈夫だそうですよ。」


え?会いに行けって言っといてそこに居るのかよ。こちとら寝起きだぞ。


そんな想いも届かず、、、


「失礼しますーー。国谷と申しますーー。」


と名刺を出してくる。そこには、


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

国家ダンジョン委員会第一ダンジョン課


国谷くにたに 慎二しんじ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


国家ダンジョン委員会っていうのは、この国にダンジョンができた時から存在している組織で、ダンジョン前の受付も管轄下にある。


「えっとーー、上がってお話させていただけますかーー?」


「いいですけど、、、」


上がって来るんかい!


「じゃ上がらせていただきますーー。」


「それで、、、要件はなんでしょうか?」


「暴出時の状況を教えて頂きたくーー。他にもありますけど後で話しますねーー。」


「えっと、、、何からがいいですか?」


全部正直に話した。


「他にもあるって言ったじゃないですかー、それがこれなんですけどーー」


そう見せられたのは、能力調査書。


固有…代償強化


の所が赤ペンで強調されている。


そして次に、


「これについてなんですけどー、結構珍しいじゃないですかー、経緯とか思い当たることありますかー?」


「子供の時代償強化ばかりいじって遊んでたからじゃないかと。」


「???、なーるほどー、ありがとうございましたーー。」


やけに伸ばし棒の多い人だった。


さっき話題に上がった、代償強化について改めて考える。


まあ、基本能力の奴と同じだよな。


しかし、自分の固有能力について聞かれるとは思わなかった。

結構ヒヤッとした。マイナーだし。



そんなこんなで


そうだ、ダンジョンに行こう



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今回は、国家機関との関わりをしていこうの回でしたー。


次回もよろしくお願いしますーー。




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やる気出ますー!

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