第9話 ダンジョン②

「なんか、鼻がツーンとしないか?」


その直後、

ドドドドドドドドド


「なんか揺れてない?」


「地震じゃないかな」


ガガガ!


それは突然上から。


ちょうど俺と皆とを分断する。


ゴブリンのようでゴブリンではない何か。

全身筋肉質で、目が充血しているヒト型。


「ハイゴブリン、、、か?」


「ガガガガ!」


やばいやばいやばいやばいやばい!!!


「ガゲッ!」

ハイゴブリンがこっちに来る!


パラッ、、


「中田君!こっちへ!くずre、」


ドゴンッ!


岩によって断絶される。こちら側にハイゴブリンがいる。


どうする、どうする、どうする


「ゲッ!」

ハイゴブリンが殴りかかってくる。


「セット21、セット100!」

:下半身に攻撃を受けると致命傷になる代わりに、上半身に受けても致命傷にならない


:体内のダークエネルギー質を消費する代わりに、現在の代償をランダムに半分にする



ハイゴブリンに顔面を殴られる。

そして腹への蹴り。


「ガ?!」


相手が無傷でいること、故の隙。


「セット100からセット8!」


セット21とセット8、これは下半身の致命傷が重複する。


それは、下半身が攻撃を受けた場合、



を意味する。


したがって


礫を奴の右側に全力で投擲。


次に左側にもうひとつ。


ここまではブラフ。



ダンッ!


本命は、突撃。


スパッ


ゴロ


奴の首から上が落ちる。


ふー、ふー、はぁ、はぁ、

「やっと終わった、、、」


ドドドドドドドド


、、、


「は?」


前方からゴブリンとスライムの大群。


「まさか、暴出-」


ゴゴゴゴゴ


大地震のような、モンスターの足音。


ゲゲッ プニョン ゲゲッ ゲゲッ プニョン ゲゲッ ゲゲッ プニョン ゲゲッ プニョン プニョン

ゲゲッ プニョン-------------


頭を切り替えろ。もう、後は無いんだ。

ふう。


この場合は、モンスターのそれぞれをさせなければ、飲み込まれて死ぬ。


また体力が尽きても死ぬ。


だから


「セット3、セット99」

:一時的に筋肉疲労が無くなる代わりに、

停止12時間後に無くなった疲労が現れる


:攻撃を当てると相手は即死する代わりに、

攻撃に当たると自分が即死する



先ず鉄剣を水平に構える。

モンスター郡まで20m。

ゆっくり前へ進む。

あと10m。

止まる。

接敵。


右にスライム、左にゴブリンを横に一閃。

ゴブリン、ゴブリンを左下から右上に袈裟。

目の前のゴブリンの首を一閃。

ゴブリン、ゴブリンを一閃。

スライムを一閃。

次ゴブリン。

ゴブリン。

スライム。

スライム。


ここまで、約9秒。


剣術入門スキルは、数多の戦闘経験を代償に、中田 繋をする。


より剣を振りやすい体型に。より武器を扱いやすい筋肉に。


戦闘経験を代償にしたことで、さっきまでの記憶は中田 繋に存在しない。


故に、再び


接敵。


右にスライム、左にゴブリンを横に一閃。

ゴブリン、ゴブリンを左下から右上に袈裟。

目の前のゴブリンの首を一閃。

ゴブリン、ゴブリンを一閃。

スライムを一閃。


先程の戦闘を繰り返す。

剣速が速くなっていく。



そして、戦闘終了。




集中力が切れる。

モンスター郡がいなくなったことで精神的疲労がどっと一気にくる。息も上がって体が熱い。


早くここから出なければ。


先ず、


「セット3、セット99」


これで、即死はない。

次に岩をどかして道を戻る。そのために


「セット11」

:腕の筋力が2倍になる代わりに、足の筋力が半分になる


なんとか塞がった道を戻す。


来た道を戻ってダンジョンを出た。

家に帰って寝た。


〜〜〜〜~~~〜〜〜〜~~~〜〜〜〜~~


今回は暴出回でした。


次回お楽しみに


もしここまで見てくれた方がいるなら、フォローとか応援コメントとかお願いします!

やる気出ます!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る