第四十八話 魔女と地獄の主人
さて…地獄にいるのはいいものの、今の所問題はないな
護衛の任は一応あるけど…今は別で動かなくてはならない
「久々に来たけどいいものだねここは」
クレオマと話したけどまぁ悪亜ちゃんも元気にやってるみたいだし
まぁ悪亜ちゃん自身の過去を知りたがっているのは問題だけどー
「まぁそこは私の弟や悪亜ちゃんの臣下がやってくれるでしょ」
主人を守るのが臣下の役目だからね
「まぁ…地獄はパニックよね」
冥界の襲撃、それは地獄や魔界を揺るがす最悪の事態
冥王タナトスはエデンへと旅立ち帰らぬ人となった。
冥界を調査しているデスタも未だ戻る気配はない
「・・・閻魔と話さないといけないね。今後について」
地獄を統治している閻魔・冥界を統治していたタナトス・魔界を統治しているガナトロール。この三人の王がいたことで平穏に暮らせていた
しかし冥界が襲撃され壊滅状態になったことでパニックが起きているのだ
「ともかく、解決策を話し合わないと…」
そう呟き獄炎城に入った
「ようこそいらっしゃいましたシャガ様。閻魔大王は奥の部屋でございます。」
出迎えに二人の鬼がいたがそんなのはどうでもいい
「えぇ」
軽く会釈をして奥の部屋に向かった
扉はガナトロールの部屋にある扉とほぼ同じ
「失礼するわ」
私はそう言って扉を開けた
そこには閻魔と閻魔の秘書であるアゼルが待っていた
「わざわざご苦労シャガ殿…大体察しはつくがな」
閻魔が口を開いた
「えぇ?なら早いね…地獄のパニックどうするつもり?魔界は未だ平穏冥界は壊滅。三界の秩序が崩れるけど?」
ちゃっちゃと本題を話す
「地獄の方は…なんとかなる少しづつではあるがパニックは落ち着きつつある。問題は冥界だ」
意外ね閻魔がちゃんと仕事してる
「問題?壊滅以外に何があるの?」
そもそもなぜ冥界が襲撃を受けたか…未だわかっていない
「あぁ…壊滅の件なんだが…アステヨ君の配下によると…」
アステヨ?確か冥界の門番…
「天使達は冥界全土を襲撃したらしいが…2箇所は襲撃をしなかったらしいんだ」
2箇所?
「それはどこなの?」
「一つは冥天楼。もう一つはわからん所々破けていてね…読めない状態だ」
冥天楼…?どこそれ…
「読めないなら…それを届けた人に聞けば…・・・その感じだと…」
一瞬考えが浮かんだが…無駄なことだろう
「あぁ…察しがいいなこれを届けようとした奴は息絶えていた。地獄のフエア路地で…」
未だ謎は多く…か…
ワタシ達のヒメ事 柏木レモン @kasiwagiremon
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ワタシ達のヒメ事の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます