何かしなければならないのか。頑張って生きて行かないとダメなのか。そもそも生きるということは何なのか。読みながら、そして読んだ後にも色んな事を考えました。彼女の事を想っていた彼の気持ちがこういう感じなのか、レビューを書く今も悪くもよくもない複雑な感情が漂いますね。この複雑はかなり長持ちしそうです。短いながらも人生を振り返させるほどの強烈なメッセージを伝える作品、良かったです。
これまで色々なことを契機に『死』について考えてきました。自ら逝ってしまった友人もいます。この短編は、現代社会の個人の孤独と絶望を巧妙に描写しています。主人公の呟きが繊細で、かつリアルで、心の…続きを読む
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