感想22『リベンジャー』 ユーディ様

■こんにちは、天音朝陽です。


ポテチを食べながら見るのに最高のエンターテイメント作品


『リベンジャー』

作者 ユーディ 様

https://kakuyomu.jp/works/16817330668477771280

~10章(10話)までの感想

★複雑な設定をもつ不思議な世界と文体

★楽しんで読むエンターテイメント作品

★モンスターのコンプリートを目指せ


いやはや、稀に見る名作(迷作?)と、言いますか 思考力を根こそぎ奪い取るリバーブロウまちがいレバーブロウからのガゼルパンチからの、ロールキャベツみたいな作品でした。


私も上手く表現できないんですけど

『書いている作者ユーディさんが一番楽しんでいるでしょ!』という感じです。

楽しんで書いている、大事。


アイデアが爆発して、すぐにでも投下しないと気が済まないような勢いを感じます。

誤字があろうが、設定に矛盾があろうが(注・ないです)、主語が二つあろうが、とにかく楽しいひらめきを躊躇なく、惜しげもなく縦断爆撃しているパワーを感じました。

実に素晴らしい。


(惜しむらくは第一章(第一話)でエロネタが毎回、全裸が毎回出てくるような印象だったのですが、そこまで頻度高くエロネタが出なかったのが、完全に私の先走り予想で悔しいところでした。勝手に期待してごめんなさい。

 念のためですが、私はエロい作品を読みたいだけの人間ではありません。……念のため)


まあ、そりゃそうですけど

作者が楽しんで書かないと、読者に楽しい物・面白いものは届けられませんからね!


雑学によりますと、創作者の想いのうち読者に伝わるのは十分の一くらいらしいです。ですので、創作者が感動のあまり『号泣』しながら書いた小説も、読者に伝わる泣きパワーは『 涙ひとつぶ』くらいになってしまう……らしいです。


パワー大事。

パッ ワー!。


で、私が読者として伝えたい第一の感想は何でしょうかね


「発想の手数が多い」

というとこでしょうか、毎回毎回、新しいアイデアが十発以上は繰り出されてくる!

感じですね。


この発想は、どちらかというと横軸のズラシみたいなものが多く、そこが作者・ユーディさんの天賦の才だと思います。

発想の縦軸というのは文字通り「高さ」とか「深さ」ですね。

強烈な高さをもつ作品は神々の囁きのような時間のない世界となり、深遠をうがつ深さをもつ作品はこの世界の闇をつきぬけた音も無き静けさを生み出すものになります(……すみません、何か恰好イイ文章を書きたかっただけです、はい)。


で、ユーディさんのもつ横軸のズラシとは「広がり」に対する発想で、例えば作中でありますがハイファンタジー作品なのに騎馬ではなくバイクでいどうしたり、異世界に行く話ではなく「異世界から帰って来たあとの世界」であったり、

『微妙な設定のズレ』が盛りだくさんなのですね、そこがすごい。


という訳で、1話1話(作品内では『話』ではなく『章』で表記)の持つエネルギーが凄まじいのです。

で、けっこう冷静に考えると不思議なのですが、人が殺されたり重い内容の話が『重いんだけど、深刻にならずに読める』んですね。

(もちろん重い話を深刻に読む物語も、当然アリです)



なんと表現して良いかわかりませんが

ポテチを食べながら楽しむのにピッタリなのです。


これは、軽く浅い作品だと言っているのではありません。

「なんか今日は疲れたなあ、あ~、『リベンジャー』作者 ユーディ 様https://kakuyomu.jp/works/16817330661346414224 でも1話くらい読むかな」

というノリで楽しめる作品です。


ただ、意味不明なパワーがありますので、一気読みより1話1話の良く分からないノリみたいなものを楽しむのがベストに思います。


これは、私が感想文を書いてきた中では、ほとんどの作品が一気読みをおすすめするのですが、……珍しい作品だと思います。

Web小説で人気を得るには、通し読みより1話1話の面白さが重要と思われますので、そういう意味でこの作品は私にとって大きなヒントになりました。


*ここでいう『Web小説で人気を得る』の意味は、数を得る 側面からみたものと捉えて下さい。ある一面から見た場合の正解を言っており、普遍的な意味ではありません。


という訳で、(今回の感想は「という訳で」「で、」が多いですな)

物語の感想を述べますと


個人的には主人公・優華が好きですね。一人称が「俺」なんですけど女性……ですよね。勝手に女性をイメージして物語を追いました。

あとはkyですかね。コメント欄でも人気ありましたね。空気読まないからkyって名前の付け方が天才すぎます(私みたいに頭の硬い人間にはできない)。

調理場から調理器具盗むとか……。


あと、憑依系の能力をもつアーララさん。実は私も、若いころそういう能力がありまして、それ使いすぎると自分の存在が虚になってしまうのですよね……(今はほぼ使いませんが)。ユーディさんわかっていらっしゃるなと感じました。


モンスターのアイデアが秀逸でした。これはここでネタバレがもったいないのでぜひ見て欲しいものです。


で、着ると透明人間になる服、しかも裸で着ないといけないやつ、がありましたよね。これ主人公たちがラストで全裸になってしまうパターンだと期待したのですが、、見事にそうならなくて一晩凹へこみました


で、主人公たちのギルド名(チーム名?)「リベンジャー」もカッコいいですね。これは何かに復讐するぞという伏線なのか?と期待がふくらみます。


とにかく、イベントも料理もモンスターも、ユーディさんのアイデア・パワーがすごい。時間をとって1話1話読むべきだったと後悔しております。



という感じで、ユーディさんの『リベンジャー』

https://kakuyomu.jp/works/16817330661346414224

の紹介風の感想を終わらせていただきます。


■広告です


あとユーディさんから第一号で、私・天音朝陽の新作【追放王女と傭兵団長 ~王女は傭兵団長に奴隷として買われる~】の 評価をいただきました。本当にうれしかったですね!


ユーディさんの作品とは真逆の硬い文体のやや古風なハードボイルドならぬエーロボイルドです。タイトル通りの(やや)テンプレ作品です。

https://kakuyomu.jp/works/16817330667950508394

お付き合いいただけると嬉しく思います。



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