感想23『武器商人は忙しい』大和タケル 様

■こんにちは、天音朝陽です。


『武器商人は忙しい』

作者 大和タケル 様

https://kakuyomu.jp/works/16817330668619289315

*感想を書くにあたりネタバレ(ストーリーの説明)があります


★桜島のゴブリンを倒すため、現実世界と異世界を行き来する話

★読みやすい。20話まで一気にいけます。

★武器商人としての話はこれからという感じ。


個人的、読者としての感想としましては「読みやすい」という感じです。実際に時間は計っていないのですが3時間ほどで20話までいきました。


タイトルからして、異世界に転生した人が武器商人でもやってゆく物語かと思いましたが、ちょっと(かなり)違いました。商人としてお話はこれからなのかな、という感じです。


桜島にゴブリンが現れる。なぜ桜島?という疑問があります。これは後ほど種明かしされるのでしょうか? 20話の時点では不明。個人的に「なぜ桜島なのか?」ここが非常に気になるところです。


ちょと話がずれました。

物語の感想として一番印象にのこった部分は『先祖代々つたわる短刀がゴブリンを倒せる唯一の武器であった』という所になります。

個人的にこういう話は好きでして、家の隅に眠っていた箱の中の宝が実はゴブリンスレイヤーだったというのは胸が熱くなります。私だけかもしれませんが。


個人的に物語のスケールが大きく、整合性がとれていると感じます。

実にこの『武器商人は忙しい』は

・異世界と現実世界

・その世界間をながれる時間のギャップ

・異世界ドラマ(ギルドとか魔物退治など)と現実界でのドラマ(自衛隊や政治の話)

・幼馴染との関係性、これは恋愛とか一緒に冒険に出る等に発展するのか?

・スキルを活用した商人としての物語

このあたりが実にうまくまとまっているように思います。


おそらくこの作りこみの巧みさは、作者さんの才能と感じますので、今後うまく物語を構成していって欲しいと思います。


個人的に興味をひかれたシーンとしては、「第14話 試衛館」でしょうか

沖田さんという女性が出て来て、「これは沖田総司の生まれ変わりか!」考えていたところ、彼女の名前が「沖田総子(おきたふさこ)」。彼女の強さが、エピソードだけでもなく名前からも伝わってきました。

彼女のようなキャラは大好きなので、ぜひとも、部隊を率いて桜島に乗り込んでいってほしいものです。


タケじいの存在、スキルの存在、そしてその活用方法がとても面白いと感じました。

とくに交渉術ですね、こういったアイデアは今まで見たことがないために興味深く読むことが出来ました。


私の読後感としましては『物語はまだまだここから始まったばかり』という印象です。

上記に箇条書きした様々な要素が、今後の展開への期待として残っている感じです。個人的には桜島決戦がクライマックスであってほしいのですが、あとは作者さんの感性に委ねたいと思います。


やや文字数がすくないですが、今回はこのあたりで終了したいと思います!


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