感想15『魔鉱騎兵物語』ユウグレムシ様
アニメ・リアリティ!
脳内に描かれる映像がアニメ!
聞こえるセリフは声優さんの声!
『魔鉱騎兵物語』
作者 ユウグレムシ様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893359470
9話 帝都攻略戦(前編)12847文字 *6回に分けてある
★『読んでいる』ではなく『見ている』
★ライバル関係、人間模様も作品世界にフィットしている
★戦闘・戦略・戦術面の専門性もハイレベル
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この物語を読んでいると、アニメを見ている感覚におちていく。『読んでいる』ではない『見ている』だ。脳内の世界は実写ではなくセル画で描かれ、セリフの声は声優さんが演じている。
読んだ文字は、脳内で映像化され、私はそれを視覚で見る。
読んだセリフは、脳内で声優さんの声になり、私はそれを聴覚で聞く。
そこから、機械戦(ロボ戦?)の体感を得て、キャラクターの心情に共感する。
最初は「大人の自分が、子供に帰った感覚」で物語を見ている。つまりは「ああ、なかなか良く出来たアニメだな、大人の鑑賞にも耐えられる良い出来のアニメ作品だ」みたいな感想である。
昭和の昔「宇宙戦艦ヤマト」を息子が見ていて、チラリと後ろから見た父親が抱くような感想だ。
しかし、やがて「うご~、何やコイツすげ!カッケェ~(恰好イイ)!コイツの過去はこうだったのか、なるほど~」と大人とか子供とかどちらでもいいから、話に没入し引き込まれていたのだ。
しかし、感想はきっちり書かないといけない。
せっかく依頼を受けたのに、感想が『アニメを見た感じで面白かった! 感動した!(小泉元総理風)』で終わるわけにはいかないのだ。
しぶしぶ、そのために最低限のメモを取りながら読み進めた。
この時のもどかしい感覚をあらわすなら、、、、私の筆力が問われるところだが、
『見損なっていた回のTVアニメ(もしくはTVドラマ)の動画を手に入れた。本来は一気に見たいのだが、一時停止を何度も繰り返してメモを取りながら見た』
このようなところか。
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余談だが、純粋な『第一次の感想』は確かに発生するが、物語とともに流れ消えてゆく。
読後感は、ある程度の時間手元にあるもので、かなり文章化しやすい。
しかし、読中感は 物語にのめり込めばのめり込むほど『面白かった』『感動した』『深かった』のようにしか思いだせないものが多い。
読書中に感じる・思うものは、読書後に『明確にその時のそのままの姿』で思いだすことは難しい。
私は『何が』面白く、感動し、深かったのか?を作者に告げないといけない。
今回の『魔鉱騎兵物語』ほど、それを思い知らされた作品はなかった。
メモなど取らず、一気に読み終えて感想文を『すごいアニメを見ているような物語でした!』で済ますことが出来たら……どれほど幸せだっただろうか?
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第一感想は上記のとおりになります。(以降ですます調に変調します)
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物語の感想としましても、やはりアニメ作品を見た後のような感想ですね。
余談ですがYouTubeで『デスラー襲撃 1時間耐久』をBGMとして流しながら、物語に没入しました。
今回依頼の第9話部分では主人公レオ(レオナルド)がライバル剣士・ノイシュ&帝国皇子ベルクが戦闘をくり広げます。
後半はライバル剣士・ノイシュの妹であるエリシュも登場し、胸をうつ・見ごたえのある人間模様が描き出されます。
感想ですが・・・・
漆黒の甲冑・帝国皇子ベルク! 死ぬほど好きだ。なんだ、この強キャラは!?
「雑魚のすり潰し合いで勝敗が決まる戦などつまらんよ。貴様も来い、ここの指揮は近衛師団に引き継がせる」
ベルク!お前はデスラー総統か?(古い)
ぜひとも実力のある声優さんに演じて欲しい。
この男のシビレるセリフの数々……。
「そうだ、他人などすべて敵!その中でも最強のライバルだからこそ友となる資格があるのだ。いずれあの男が父上と私を謀殺し、帝位を簒奪するつもりでいることも知っているが、そのぐらいでなくては張り合いがない!なあ、ノイシュよ!」
「まだだっ!もっと速さを、もっと力を、そうすればノイシュに……!はあああああああああああああああっ!!」
いや、これは最強アニメキャラでしょう。
イカレっぷりをとことん発揮してくださいます。
でも、彼にも背景となる過去があったと……後々わかる。
まあ、この背景となる過去も、(悪い意味ではなく、良い意味で)いかにもザ・アニメなのだよ!
え~、興奮のあまり、ですます調が崩れましたことをお詫びします。
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あと、キャラクターの名前も個人的に語感が好きですね!
語感だけで選びますと「ベルク」「レオナルド」「ノイシュ」メインキャラだけで★5つ最高得点なんです。
「ルミラ」「イライザ」「エリシュ」「スズ」「マリー」「リカルド」
このあたりの名前も大好きですね。
完璧個人の感想であり、作者さんの創作の参考にはならないかもしれませんが、大好きであると告げたいと思います。
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キャラクター同士の心情が手紙で表現されているのは興味深かったです。
有名になったレオへの父からの手紙
>聞いたこともない親戚からの無心の手紙や、王都の貴族からの、ぜひとも我が家に嫁がせたいというご令嬢の似顔絵を添えた手紙などの整理に、私達は日々追われている
この部分には凄いリアリティを感じます!その世界の文字で書かれた手紙の映像と、手紙を見るレオナルドと、父リカルドの声が聞こえてきます。
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また、同じように主人公のライバル・ノイシュからノイシュの妹・エリシュへの手紙も、ノイシュの異常ぶりを強烈に印象付けますね。同時に帝国の凶悪さ加減も。
ここは創作者として非常に参考になります(文章をコピーして保存したい)。
私は9話部分しか見ていないのですが、この手紙でノイシュの全てが分かったように思います。
ちなみに、このノイシュというキャラも大好きです!セリフもイチイチ恰好良いですね!
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私の場合は9話から見始めましたので、主人公に対する事前知識が少なく、そのため『9話のメインキャラとなる帝国皇子ベルク、騎士ノイシュ(ノイシュ・スタイン)、エリシュ(エリシュ・スタイン)達』への感情移入が大きいものとなりました。
キャラクター人気投票を9話内のみで行うなれば
1位 100点 ベルク イカレっぷりに感無量。
2位 99点 ノイシュ イカレっぷり1点差でベルクに負ける
3位 85点 エリシュ 良キャラ
このようなところでしょうか。
*主人公については実家との手紙の部分が印象に残っている感じ
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あと個人的に、ちょいと登場した『イライザ』なる人物。女性騎士でしょうか?
銀の甲冑の親衛隊を率いているとか。
このような風の谷のナウシカでいう『クシャナ殿下』のようなキャラが好き(性癖)なので気になった所です。
(勝手にイメージをもちましたが、クシャナ殿下みたいな役どころでなかったらすみません)
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小ネタ
9話 -1
「ぎゃああああああああああああ!!」
「火が、火がー!!」
宮崎アニメの天空の城ラピュタ・ムスカ大佐のオマージュでしょうか?
このセリフでクスっときました。
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最後に纏めないといけないんですが
アニメを見ている感覚といいましたが、それは脳内の作用です。
実際に私自身が肉眼で見る「文字」は漢字が多くてですね、、、これが読みにくいかというとそうでもなくて、機械戦闘ものの実戦描写では何故かいい感じに『重厚な機械がゴテゴテした感じ』になるんですよね。
そのあたりが不思議な感じです。
(逆に言うと、例えば『田舎の春の小川が、サラサラと流れている風景の小説』みたいなものは漢字が多すぎると雰囲気が壊れるように思います)
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ちょっと最初に興奮した感じの感想になりましたが、イチ読者としての正直な感想を創作者目線で観察して書くとこのようなところになると思います。
とりあえず、思いのたけは全力で書けたとおもいます。ありがとうございました!
(3200文字)
★★★
作者PR
15万文字完結のハイファンタジー作品を投稿しましたが、散々な結果に終わりました。
悔しい! そして、愛着のあるキャラクターたちに申し訳ない。
どんだけ下手クソな小説か見てやるぜ!という方は以下のリンクからご覧ください。注)3話くらいまではまともだと思います。
【レヴァント・ソードブレイカー ~最強の騎士団長は幼馴染みと女司祭に命を狙われてますが、国を救いたいと思います~】
https://kakuyomu.jp/works/16817330663517019554
次こそは、読んでもらえるハイファンタジー作品を書きたい!
と言う訳で、先輩作家さんの文を読んで感想書いて基礎力をつけるぞ!!
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