【幕間・創作論(入門者レベル)】「面白さを感じさせるためには」物語の始まり編

こんにちは、天音朝陽です。

今回は「面白さを感じさせる」物語の始まりとはどういったものか?


あくまで私の感覚をヒントにそこを探っていきたいとおもいます。


また、あくまで私みたいな「物語をつくるって何? 何もわからね~ぜ」レベルの方向けですので、少しでも勉強されている方のヒントにはならないかと思います。


「面白い」って何?

読者(としての自分)は「何を」「どのように」面白いと感じるのだろうか?


それを知りたいがために、せっせと読者モードでご依頼の物語を読み込んでいきました。


ひとつの答えとして得たものに

aキャラクターに没入する、感情移入する、なり切ることに面白味を感じる

b物語の世界観に対して面白味を感じる


このふたつが、読者にとっての面白さの土台として存在するようです。


a は役割を演じる、あたかも自分が主人公になって出来事を楽しむというパターンです。感情表現がたくみな小説ですとそうなってきます。


b は旅行型といいますか、観光型といいますか、主人公やその他登場人物から一歩引いて眺めるような感じです。風景描写や、風景がキャラクターの心情をうまく物語る小説がそのようなものだと思います。


作者さんのタイプで a かb かのどちらが得意か分かれているように感じます。勿論どちらも凄い方だっています。



aのキャラクター型の面白さだと

・これは呪術廻戦の五条のようなキャラが主人公か~、面白そう

・ほうほう織田信長のような人が主人公か~、面白そう

・ヘルシングの少佐のような奴が主人公か~、面白そう

となって読者は物語を読み進めます。


なかには『なんだか意味不明で、自分の知識のなかに無いキャラだけど面白そう』というパターンもあります。

それはそのキャラの描かれ方(おもに行動)で、今は意味不明だけど「必ず面白いキャラに違いない」と予感・予想させる作者の実力がものを言っているのだと思います。

例・主人公Aはただの農民である。しかし、道で偶然出会った織田信長をヒノキの棒ひとつで殴り殺した。

このような登場の仕方だと、ただの農民であっても「こいつは転生者か?」「こいつは魔物か?」みたいに読者は勝手に面白いキャラに違いないと予想すると思います(あくまで例です、面白くない人もいるでしょう)。



bの旅行観光型というのは、まさに旅行と似たようなもので『こういった所にいけば、こういった良い事・楽しみがある』と約束されているわけです。

例・天橋立に行くと、絶景が見れるみたいに。


物語で言いますと、

・ごっつい骨太の文章で描写されており、剣や魔法が出て来た→重厚なファンタジー小説が楽しめると予想される

・美しく流れるような繊細な文体で、長髪の可憐な女の子が出て来た→この女の子を含めて取り巻く美しい世界にひたることが出来る

のような感じです。


これは入門者の私にとって、『知識としては』知っていたものの衝撃的でした。

作者さんの良い所を『可能な限り見よう』という視点で物語を見ると、はっきり見えてくるのです。


「面白さ」というものは、すでに個々の読者の心の中に「面白いとはこういう事だ」と既にあるものであり

物語の出だしから「この物語は、いったいどういう(すでに私が知っている)面白さにつながっているのか?」と自分の脳内を検索しながら読みはじめます。


もし物語の出だしに、読者の中で面白さにつながっているキャラ(の描画)か 素晴らしそうな世界観の提示がなければ、当然なんですけど「面白くない、面白さを見いだせない」→「面白い展開になることが予想できない」と判定して読者は離脱していくのです・・・。


物語の出だしに、分かりやすい、誰にでもわかるような面白さを置いてやる。

分かりやすい、今後の面白さを保証してくれるキャラクターを。

素晴らしい感動を約束してくれるような、世界観を。


これが現在の所、感想書き作業のなかで『自分の体験』から掴んだことです。


で、この読者の心の中にある「面白いとはこういう事だ」とは、創作者が思うより

はるかにベタであるらしいのです。


織田信長→ハチャメチャやる、既存のものの破壊→面白い


恋人が不死の病で亡くなる中で、主人公は自分の目標を達成する→感動

敵だった奴が改心して主人公を助けて死ぬ→感動

裏切ったと思った友達は、実は主人公のことを誰よりも考えていた→感動

主人公を追放した元仲間が、後で苦労する→ざまあみろ


ベタやなーーーーー!


ですので「面白さ」とは何なのか無理矢理に理論理屈で考えるよりは、既出の一般的な面白さを題材にとって用いたほうが、私みたいな駆け出し創作者にはよいのかもしれません。


*文章力のなさのため支離滅裂な文章になってすみません。


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