応援コメント

感想5『西のカルデラ戦記① -風の舞う地ー』3章・西の辻風」への応援コメント

  • 感想をお書きいただき、ありがとうございます。
    こんなに素敵な感想を頂き、感激で感情が右往左往しております。
    そういうわけで返信が長文になってしまいますが、お許しください。

    まず、「月が奇麗」のセリフですが、ご明察の通り〝夏目漱石の I Love You の伝説〟を意識して、アニョロとクロエの関係性の暗示に使いました。
    こういうところ、〝判る人には判る〟的な「遊び」を理解してもらえると、素直にうれしいです。

    「軍記もの」か「恋愛もの」か、という点ですが、本作はたしかに女性読者からの反応が良かったです。
    (……反面、男性読者からの反応は、思ったほどには得られなかったです。基本は〝男くさい〟男の子のお話なのに/汗)

    ただ「軍記もの」「恋愛もの」いずれにせよ、〝小さなものが、ひとつひとつ積みあがっていく〟過程を描きたいタイプですので、天音さんのように読んでいただくと、書き手としてテンションが上がります。

    小野不由美さんの『十二国記』については、他にも数名の方から云われたことがあります。
    自身、好きな作品なので、これも嬉しい限りです。ありがとう!
    もっとも、小野不由美さんの〝人物の内面と世界観がリンクした〟作風は、とても手が届かないなー、と……。(弱気)


    >読者目線でいうなれば「よ~し、気合入れて読むぞ!」といった感じになります

    ありがとうございます! 感謝感激です!
    やはり読み手に負担を強いる作風なのを自覚しておりますので、天音さんのような希少種の読者さまには〝足を向けて〟寝られませぬ。


    クストディアに執心してくださったのには「驚き」と同時に「やっぱりそういう人いるよね!」という想いが。
    と言いますのも、まさにアグスティナとクストディアの〝女の戦い〟を描いてみて、この二人とルージュー伯の若き日を描くスピンオフは面白くなりそうだ、と密かに感じていたからです。

    【第1部】のラスト、【第2部】へと繋がる〝幕間〟を彼女が〆ることになるのですが、天音さんの感性は自分のそれと重なるところが多いなー、と思いました。


    >〝結局、アニョロは〝絆ほだされ〟た…──。〟
    >〝クロエもまた、もう少しこの男に目を向けても良いかな、と思ったのだった……。〟

    > ふたつの文章ですが、ふたつでひとつと捉えて良いですよね?

    狙い通りです! ありがとー!


    あと〝「上玉」の刺さり具合〟は新鮮でした。
    そうか、単語一つで、そういうふうに人物を読み解く上で強い印象を与えることができるんだ、と……。
    (……正直、それほど考えずにチョイスした表現でした。)


    >いつの日か私もこのアニョロやクロエのいる世界に行ってみたい。

    いつの日にか、ぜひ。
    お待ちしております。


    素敵な感想をありがとうございました!