【幕間・創作論】ヒロインの造形を深めるための質問

おおもとはこちら、偶然発見しましたmisakaさんの投稿です。

https://kakuyomu.jp/works/16816927862674426700


面白そうでしたのでやってみます。

キャラクターをより良く知るためにこういった手法があるとは驚きました!

興味がある方は是非やってみてください。


私は、(あまりにも下手すぎて)非公開作品ですが

そこに登場する【ツンデレ女剣士さん】で考えてみたいと思います。


Q1:あなたがこれまで小説に書いた(あるいは書いている)キャラクターの中で一番お気に入りの名前、性別、年齢、職業を教えてください。


A1:

*江戸時代によく似た世界の話

名前:タチバナ・カナエ 漢字名/橘 香奈枝 (養子縁組先での現苗字はイシヅエ)

性別:女性

年齢:考えてなかったのですが20歳くらい

職業:剣術道場の支部長


年齢を考えていませんでした


Q2:そのキャラクターが登場する小説の名前とジャンルとざっとした物語紹介を教えてください。


A2:小説は下手すぎて世間には非公開 一部を後半にコピペしています。


1 カナエは剣術に命を賭ける強い女性剣士です。

彼女には幼いころ勝てなかった、『片想いの相手(男剣士)』がいます。


2 大人になって再会。

しかし、その片想いの相手は敵流派の跡取りであり、想いを告げることも出来ないカナエ。

最終的に二人は立ち合う事に。

この世界での剣の立ち合いは、命を賭けた戦いでした。


3 二人は相打ちとなり果てます。

カナエは死ぬ前に自分の思いを告げるのでした。

+続きがあるのですが非公開


*どなたかこのストーリーを提供しますので物語を書いてくれませんか?


Q3:そのキャラクターはどういう人物ですか?


A3:そこそこに才能はあるのですが、努力で強くなった女剣士です。


貧しい村で育ち、幼いころ賞金稼ぎで剣術の大会に出ていたところを、都の剣術道場の師範の目にとまりスカウトされます。


彼女は男性優位の剣術流派で、一番弟子の位置まで実力で登りつめます。そして師範の養子となり道場を継ぐ立場になります。

ストイックな性格のため恋愛など興味がないふりをしており、男性の気持ちには無頓着で照れ屋。


よくあるパターンと思いますが、剣術以外はてんでダメダメな女性です。

『るろうに剣心』の神谷薫の真逆で、強いが堂々とヒロイン出来ない。


Q4:そのキャラクターのどういう所がお気に入りですか?


A4:剣の道一筋に生きる、苛烈な性格です。しかし、貧しい暮らしから努力で這いあがってきただけに、人の心の痛みが分かる女性です。


Q5:そのキャラクターに趣味はありますか?


A5:AIにきいてみたところ→:なぜか小説を書くという特技があります。後日譚として、自身の体験を小説として売り出したところヒットして、大衆演劇の原作になったりして稼いだようです。


Q6:そのキャラクターに座右の銘はありますか?


A6:剣に生きる者は、剣に死す


Q7:そのキャラクターにニックネームはありますか? なかったら即興でつけてみてください。


A7:ニックネームはないのですが、ライバルの男剣士が考えたようです。

命名・カナエッグ


■『日常』

Q8:そのキャラクターは今朝、朝食にどういう物を食べましたか?


A8:普通の江戸時代中期の江戸庶民が食べていたような朝食です


Q9:そのキャラクターは自室でお気に入りBGMを(楽器、オーディオ、あるいは魔法で)流しています。どんな曲ですか?


A9:平家物語


Q10:そのキャラクターの好きな色は何ですか? その色のインテリアやアクセサリーを持っていますか?


A10:朱色とか赤系統。想いを募らせるライバル剣士からプレゼントされた剣の柄が赤です。


Q11:そのキャラクターの一番好きな物語(漫画、小説、アニメ、映画、演劇、ゲームなど)は何ですか?(架空でもそうでなくてもかまいません)


A11:平家物語、徒然草、南総里見八犬伝、好色一代男


Q12:そのキャラクターは道に高額貨幣が落ちているのに気がつきました。どうしますか?


A12:平然とシカト


Q13:そのキャラクターは強いお酒を一気飲みしようと誘われました。どうしますか?


A13:剣術の上達に関係ないため拒否するでしょう。自制が働く人なので、酒に弱い強い関係なく、酔う事はないかと推測されます。


Q14:そのキャラクターは寝る時はいつもどんな格好をしていますか?


A14:江戸の庶民が寝るときの恰好と思われますが、油断はしないと思われます。


■『シリアス?な場面』

Q15:そのキャラクターは見知らぬ老婆から「お前は今夜、死ぬ!」と宣告されました。どうしますか?


A15:「お前が死ね」と言って切り捨てるでしょう。


Q16:そのキャラクターは小さな美少女(あるいは美少年)に服の裾を掴まれ「殺し屋に追われてるんです! 助けてください!」と懇願されました。どうしますか?


A16:敵方の仕掛けた罠では?と思い警戒する。実際に殺し屋が現れたら、強い敵が好きなので戦うでしょう。


Q17:そのキャラクターは最近、難しい本を読むのにチャレンジしています。どんな本ですか?(架空でもそうでなくてもかまいません)


A17:三国志


Q18:そのキャラクターは最も苦手なタイプから愛の告白を受けました。どうしますか?


A18:「私より強い殿方であれば何の問題もありませんよ、どうか剣をお取りください」


Q19:土砂降りの日、捨てられた子犬が雨に濡れていました。そのキャラクターはどうしますか?


A19:ガン無視。しかし、後からじわじわ気になって見に行ってみたりする。


Q20:そのキャラクターは気がつくと無実の罪で超高額の賞金首になっていました。どうしますか?


A20:自分の首が金額に釣り合っているか師匠に相談する。


Q21:そのキャラクターの前で青白いいかにも恐ろしい亡霊が恨めしそうに見つめています。どうしますか?


A21:気迫でかき消す。


Q22:そのキャラクターが街を歩いているととても面白い大道芸人がいました。しかし、あなた以外の人は見向きもしません。どうしますか?


A22:ガン無視。


■『ギャグ?な場面』

Q23:そのキャラクターの前を全裸の素敵な異性が通りすぎていきます。当人は自分が裸だと気づいていないようです。どうしますか?


A23:ガン無視。


Q24:そのキャラクターは可愛らしいマスコットキャラの様な妖精から「美少女戦士になってボクと一緒に怪魔と戦って!」と懇願されました。どうしますか?


A24:「お前が怪魔じゃ!」と言って切り捨てる。


Q25:そのキャラクターは恥ずかしい落とし物をしてしまい、必死に捜しています。どんな落とし物ですか?


A25:刺客の仕事をした時に男装した。そのときに締めたふんどし。


Q26:そのキャラクターは遠い親戚の一生遊んで暮らせる莫大な遺産を相続しました。生活はどう変わりますか?


A26:変化しない。剣術の稽古を続ける日々。道場の傷んだ箇所を修理したりするかもしれない。


Q27:そのキャラクターは大好物の料理を食べようとした瞬間、それが爆発しました。どうしますか?


A27:敵流派の襲撃か!と叫ぶ。


Q28:そのキャラクターの前に「あの日、助けていただいた鶴です。恩返しさせてください」と言う娘が現れました。身に憶えはありません。どうしますか?


A28:「妖魔めが!」といって切り捨てる。


Q29:そのキャラクターは筋肉質な老人にいきなり「ラストスパートだ!」と声をかけられました。どうしますか?


A29:切り捨てる。


Q30:たった今、お気に入りキャラクターがあなた(回答者)の寝具で寝息を立てているのに気づきました。あなたの反応は?


A30:彼女の体に刀傷がいくつあるか確認する。


以上、お疲れ様でした!



以下に、上記の人物『カナエ』と思いを寄せるライバル流派の剣士『リリュウ』の、実際に書いた小説の中のひとつのエピソードを貼っておきます。(2000字くらい)


①シチュエーションは以下の通りです。

カナエとリリュウの流派は謎の忍びの襲撃をうけて壊滅しました。カナエはリリュウによって忍びの襲撃から助けられました。二人はなじみの料亭に避難しています。


②敵対する流派の跡継ぎという二人ですが、今はそのことは置いておいて束の間の良い感じです。盛り上がって来る感じ。


③今だけでも、ほんのりとした良い関係にひたりたい女剣士カナエ。

何を考えているかわからない、憧れの剣士リリュウ。


それをうけての1シーンです。


■■

(ここからが物語 2023年5月くらいに書きました)


避難先の料亭の庭はひろく、小川や広い池まであり、池には橋がかかった小さな島まである。

島には古いにれの巨木と、灯りのともった灯篭があった。


楡の巨木の根っこ、灯篭の脇に二刀を腰に差したリリュウは、空を見上げて座っていた。

灯篭の灯りはゆらめき、彼の表情が動いているようにも見える。


「隣、よろしいですか?」

カナエは柳のようにしなやかに、隣に腰をおろす。


風の通り道なのか、カナエの美しい長髪もまた揺れている。

足元の草は短く手入れされているが、夏草のにおいがつよい

料亭までは少し距離があるが、お座敷からは賑やかな笛や太鼓の囃子が聞こえてくる。


「助けていただき、ありがとうございます。」

「ああ」

「あと、剣も受け取りました」

*作者注・カナエはリリュウから以前門弟を通して剣のプレゼントをもらっていた


「ああ、いい剣だろ?」

「柄の色使いが奇麗で…、でも剣の名前が、一番気に入りました」

カナエはいったん腰の剣を見たあと、空を見上げる。

リリュウはずっと前から、空を眺めている。


「月が奇麗だな」

カナエはリリュウに言葉をかえさず、横顔を見ながら体を寄せる。

傷だらけの体の二人は、不思議な力に引かれているように寄り添ってゆく。




「今、頭が混乱しています。私、正直、何がなんだかわかりません」

「だろうね」

少し時間をおき、リリュウは視線をおとす。池に足元の小石を放り投げる。


「父や皆の仇を討つ、それしか俺には活路はないようだ。」

ポチャンと石が池に落ち、ゆっくりと波紋が広がる。

リリュウは独り言のように、言葉をつづける。

「斬り合いは、嫌なんだがな」

波紋は広がり消えて、水面は遠くの座敷の灯りを反射している。


リリュウは、池の水面をじっと見ている。

「というか、奴らは斬らぬ限り、また襲ってくるだろうしよ」

カナエも、同じ水面をみている。


「私も、父と仲間の仇を討ちます、この剣に誓って」

剣の柄に力強く手をかける。

剣の名は朝霧。

そのカナエの体から、灼熱の闘気がうまれてリリュウに伝わる。


いちだんと賑やかに、お座敷から笛や太鼓の囃子が聞こえてくる。

の巨木の下で、ふたりは灯篭の灯りに照らされている。その影はただ、揺れ続けているだけだ。


「なあ」


「はい」

「カナエ、忍びの集団をつぶしたらさ」

リリュウはふたたび上を見上げた。楡の巨木のこずえを突き抜け、たなびく雲の切れ間から、ふりそそぐ蒼い星空。

「つぶしたら?」

カナエもつられたように顔をあげる


「つぶしたら、夫婦になろうぜ」

「は?あぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?」

カナエは地面を拳で殴りつける。

料亭の座敷まで叫び声が聞こえたのだろうか、笛や太鼓の音が止まり、ざわめきがおこる。


「なっ、何をたわけたこと言っているのですっ!!!」

土煙が舞いあがり、カナエがバッと真横に飛ぶ。地の草をつよく踏みしめると真正面に向きなおる。

朝霧に手をかけ、抜刀の構えをとる。

「たわけてねえよ。お前、誰に殺気をむけてんだ?」


「わ、私たちは宿敵どうしなのですよ!!夫婦になったところで、流派は?流派はどうするのです!?」

カナエは全身から気を放つ。しかし、その気はどこか、悲しみをはらんでいる。

「流派なんて、お互い壊滅状態じゃないか。それにイシヅエ流の跡取りは、タマイ君だろう?お前が心配してどうする」

どこまでも、リリュウの声は落ち着き、しかし高く澄んでいるように聞こえる。


「宿敵の流派に、嫁ぐことなど出来ません」

目に、あからさまに悲しみの色がにじむ。

どのようにもぶつけようのない悲しみ、それが心の奥から生まれてきて、カナエを叫ばせる。


「心配するな、俺は道場は継がない。ただの、ひとりの男だ」

目線をそらさず、それでもリリュウは淡々と、答えてゆく。


ひと時の沈黙をおき、抜刀の構えのままカナエが小さく息を吐く。

「たとえ、あなたがひとりの男でも・・・」

カナエの表情が、涙にくずれてゆく。

「私はひとりの女である前に、剣士です! 私と、・・・私と立ち合う約束をお忘れですか?」


面倒くさそうな顔をリリュウは見せた。

「忘れてねーよ、忍びどもをつぶしたら、、、お前を斬るぜ」

彼の体から残忍かつ狂暴な獣の気配が立ち上るが、それは一瞬で空へと消える。


リリュウも天につられるように片足ずつ立ち上がり、ゆらりと二刀を抜き、構える。

やはり以前と変わらぬ、闘志も殺気もない剣だ。


青い星空を背に立つ二刀の構えが、黒い陽炎のように揺れる。

その構えに、根こそぎ吸い取られてゆく気がする。

殺気も、憎しみも、涙も、カナエ自身の何もかもだ。

全てを持っていかれぬように、カナエは両足に渾身の力をいれ、地の草を踏みしめる。



やがて、遠い座敷で、止まっていた笛や太鼓もなりはじめる、酔客の声も大きく響き始めた。

雑粋な衆生の営み、酒に音色に笑い声、照らす灯りが生き物のように揺れている。


それでもリリュウの足元では、りりり、りりりと夜の虫が鳴きはじめる。


カナエは涙を流し続けている。そこから歯を食いしばると、腹の奥底から、声を絞り上げるように叫ぶ。

「斬るんだ!剣を極めて……、あなたを斬る!!」



「俺がお前に負けるわけねーだろ」

降り落ちるような星空を背に、リリュウはわずかに微笑むだけだった。



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