詩 世界エンド・新世界スタート

仲仁へび(旧:離久)

第1話



 この手の中から滑って落ちていくリンゴ

 風を感じた 髪がなびく

 さようならの扉

 手に触れた端から 凍り付いていく人々


 この世界を照らす太陽

 まぶしさに目をほそめた


 この地上のどこかにいる君へ送る

 さよならの手紙を折って飛行機に変えた


 何度も振り返った

 名前を読んだ


 大丈夫だと念じた

 頭の中に刷り込んだ


 ここに入ってる全部が世界


 手と手をつないで挨拶をする新世界


 抱きしめた人 抱きしめられたのはあなた


 手の中から零れ落ちていく


 視線を負って見つけた 約束の地図


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩 世界エンド・新世界スタート 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ