「 あなたへの感謝状 」
私が、私になれるのは、名前を呼んでくれるあなたがいるからです。
私が存在できるのは、触れてくれるあなたがいるからです。
私が生きることができるのは、知らないあなたがいろんなものを、産み出してくれるからです。
好きという感情がわかるのは、好きなあなたがいるからです。
好きという感情がわかるのは、苦手なあなたがいるからです。
嫌いという感情がわかるのは、苦手なあなたがいるからです。
他人を求めてしまうのは、あなたが楽しいからです。
他人を求めてしまうのは、あなたがつまらないからです。
独りになりたいと思えるのは、鬱陶しいあなたがいるからです。
独りになりたいと思えるのは、優れているあなたがいるからです。
私が声をだせるのは、聴いてくれるあなたがいるからです。
私が聴けるのは、声をだしてくれるあなたがいるからです。
私が相づちを打てるのは、あなたが話してくれるからです。
静かにして欲しいと思うのは、騒がしいあなたがいるからです。
嬉しいと思うのは、あなたが素敵なことをしてくれるからです。
悲しいと思うのは、あなたが憎たらしいからです。
なんとも思わないのは、あなたがどこにもいないからです。
恋愛をできるのは、素敵なあなたがいるからです。
片思いや失恋できるのは、素敵なあなたがいるからです。
両思いや結婚できるのは、素敵なあなたがいるからです。
優しくしたくなるのは、優しいあなたがいるからです。
冷たくなるのは、冷たいあなたがいるからです。
あなた以外に優しくしたくなるのは、あなたが冷たいからです。
会いたいと思えるのは、会いたくなる、あなたがいるからです。
誰かに、会いたいと思えるのは、会いたくない、あなたがいるからです。
声が聴きたくなるのは、心地よい、あなたがいるからです。
声が聴きたくなくなるのは、五月蝿いあなたがいるからです。
切なく、寂しくなるのは、大好きなあなたに会えないからです。
独りになりたくないと思えるのは、幸せそうな、あなたがいるからです。
独りでも、いいと思えるのは、不幸せなあなたがいるからです。
心臓の、鼓動を感じるのは、大好きなあなたがいるからです。
心臓の、鼓動を感じるのは、大嫌いなあなたがいるからです。
頑張れるのは、大好きなあなたがいるからです。
頑張れるのは、大嫌いなあなたがいるからです。
一休みできるのは、頑張ってくれるあなたがいるからです。
頑張りたく、なくなるのは、なにもわかってくれない、あなたがいるからです。
頑張りたく、なくなるのは、なんでもしてくれるあなたがいるからです。
だけど、日々が色づくのは、いろんなあなたがいるからです。
愛してるあなたへ、大好きなあなたへ、好きなあなたへ、ちょっと好きなあなたへ、憧れのあなたへ、尊敬するあなたへ、普通のあなたへ、ちょっと嫌いなあなたへ、嫌いなあなたへ、大嫌いなあなたへ、憎たらしいあなたへ、顔も見たくないあなたへ、よく知らないあなたへ、会ったことないあなたへ、
私は、感謝します。
必要なあなたへは、最大限の感謝を。
不必要なあなたへは、最低限の感謝を。
いつも私の心を創ってくれて、ありがとうございます。
片方だけじゃ、私は、私を保てない。
だから、両方に感謝を。
思いやりの水やり、寄り添いの灯火 六月之羊 @satowa1991
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