不遇な神、岩長姫は、生まれ変わった現代で恋をする。

皆さん。日本神話に出てくる、木花咲夜姫という神様をご存知でしょうか?
瓊瓊杵尊という神様に嫁いだ女性の神様なのですが、その時一緒に、お姉さんである岩長姫という神様も一緒に嫁いでいたのです。

しかしその岩長姫。容姿を気にいられなかったため送り返され、その後はほとんど語られることなく終わったという、非常に地味で不憫な神様なのでした。

そんな岩長姫が転生し、現代に生まれ変わったというのがこのお話。
高校生の星南が、ある日喋るうさぎのいろはと出会ったことで自分の前世が岩長姫だと知り、さらには身近な人たちもまた前世の関係者だとわかっていく。中でも一人、前世で思っていた相手の生まれ変わりにだんだんと心惹かれていくのですが、そこで即恋になるというわけではないのが難しいところ。
なぜなら、この気持ちは自分のものか、それとも前世である岩長姫のものかわからないから。
どっちでもいいから好きと言えたら簡単なのですが、そこで悩むのも、相手のことや岩長姫のことをしっかり考えられるから。

時を超え、生まれ変わって紡がれる恋の行方。
どこへ向かっていくのか、見届けてみませんか?

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