第11話 下だけが下着ではないのである

「さて、今日も催眠は成功か」


 今朝、俺を起こしにきた恵理に催眠アプリの画面を見せて、今日もえっちな姿を拝んだ後に学校に登校した。


 今朝はあまり時間がなかったということもあって、ただスカートをたくし上げて十分ぐらいその姿を楽しむことしかできなかった。


 いや、それでも幼馴染のパンツを拝めるだけで十分か。


 欲を言えば、もう十分ぐらい眺めて居たかったが仕方がない。欲に溺れて遅刻でもしてしまったら、それがきっかけで催眠のことに気づかれてしまうかもしれないしな。


 今朝からそんな葛藤があったのだが、今はそれよりも催眠をかけた目の前の恵理の方が大事だろう。


 学校を終えて、今は放課後。


 俺は家に帰るなり部屋に恵理を招き入れて、催眠アプリを見せつけて恵理を催眠状態にしたのだった。


 随分と催眠をかけるまでの流れがスムーズになってきたが、これだけ毎日やっていればスムーズにもなるというもの。


 さて、問題は今日これからどんな恵理のえっちな姿を拝むかだ。


 最近の日課になっている恵理のパンツのチェック。それは、朝のうちに済ませているし、その上でまたスカートをたくし上げてもらうというのも、少し芸がない。


 恵理のパンツは前から見たし、下からも見たし、後ろからも見た。


 ……なんか、今さらだけどそんなに色んな角度からパンツ見た俺って、どうなんだろうな。


 まぁ、結果としてどの角度から見ても同じものはなく、それぞれ楽しむことができたから結果オーライだろう。


 いや、オーライなのか?


まぁ、とにかく、パンツのチェックは済ませているし、そろそろより強い刺激が欲しくもなってきた。


 変態であっても紳士的であろうと心掛けた俺は、際どい所に触れることを自分で禁止している。


 それでも、毎日えっちなパンツを見ていれば、ムラムラっと湧き出てくる感情によって支配されて、恵理の体に触ろうとさせてくる。


 今は自制心と紳士であろうと俺の頃によって、そんな不埒なことは起きていないが、いつまでもその感情を押さえ込めるか分からない。


 普通の状況なら我慢もできるが、催眠アプリという物を手にしてしまった以上、ある程度ガス抜きをして、大きな過ちを犯さないようにしなければならない。


 そうなると、至急何かしらの案を出さねばならない。


 俺がただの変態になるのではなく、変態紳士であるためには必要なことなのだ。


「……そろそろ、シャツも脱いでもらおうとするか」


 いつもパンツばかりに目がいっていたが、よくよく考えることもなく、恵理の身体的な魅力を語るならおっぱいを無視することはできない。


 そう思い続けていた俺は、催眠アプリの画面を見せつけるようにしながら口を開いた。


「スカートはそのままでいいから、シャツを脱いでくれないか?」


 俺がそう言うと、恵理はきゅっと唇を結んだあと、半袖のワイシャツのボタンにそっと手をかけた。


 こちらから外された視線は恥ずかしそうで、その感情によって頬は赤く染められていた。


 羞恥の感情に呑まれそうになりながら、細くてきれいな指によって、一つずつワイシャツのボタンが外されていく。


 吐かれる息が少しだけ熱いものになっているような気がして、その煽情的な光景を前に俺は言葉を忘れて魅入っていた。


 やがて、全てのボタンが外されて、豊満なおっぱいに押されるように素肌がちらりと見えた。


「っ」


はだけたワイシャツの間から覗くように、ちらりと見えている淡い桃色をしたブラジャー。


中央に小さなリボンが拵えてあり、首元に付けたままになっている制服のリボンと立て並びになっている。


豊満なおっぱいを包み込むようにして存在しているそれは、所々レースのような物が拵えてあって、立体的に膨らむ双丘によって強調されるように前に押し出されていた。


「え?」


俺がじいっと魅入っていると、恵理ははだけた制服をもう少しだけはだけさせて、ブラジャーの全体像を見せつけてきた。


 シャツをただはだけさせただけではなく、正面にいる俺に見せるようにはだけさせられたワイシャツ。


 その時の微かに上目遣いでこちらを見る視線と、少しだけ胸を強調するように反らされた体の動きが妖艶で、俺は生唾を呑んでその様子に魅入っていた。


 部分的にしか見ていなかったときには漏らさなかった言葉。それが、不意に全体を拝むことになったせいで、言葉をポロリと漏らしていた。


「でっかいなぁ……えー、エロ過ぎんか」


「~~っ」


 目の前に広がるたわわなおっぱいを前に、俺は思わずそんな言葉を呟いていた。


 少しの重量感すらも感じそうな柔らかそうなおっぱい。


下から支えているブラジャーに収まっていない上部に見えた滑らかで柔らかそうな素肌の部分を見て、俺はそんな言葉を漏らしていた。


「……いつもこんなえっちなのぶら下げて、俺の隣にいたのか」


 おっぱいがでかいのは知っていた。それでも、今まではその外見特徴があるというだけだった。


 それこそ、胸部としての認識の方が強かったかもしれない。


 それがこうして見ることで、おっぱいとしての認識にすり替わった。


 見ているだけで鼓動を速めて、男の部分を強く刺激してくる形と大きさの両方を兼ね備えたおっぱい。


 それを前にすると、どうしても柔らかさはどうなのか気になって、ついつい手が伸びていってしまう。


「いやいや、だめだろ! そうだ、触るのは紳士的じゃないっ!」


 俺はおっぱいに伸びてしまった手を引いて、頭を振るようにしてその邪念を払いのけた。


 しかし、目を開けるとそこには蠱惑的なおっぱいがあるわけでーー。


「危ない、危ない! また手が伸びていたぞ! 紳士的にあれ! 俺はただの変態ではなくて、変態紳士なんだからな!」


 そして、伸ばしかけた手を引いてまた正面を見ると、俺の視線と指の先はそこに引き付けられてしまう。


 もちろん、触るわけにはいかないと頭を振る。


 そんな男としての本能と、紳士的な思想の攻防はしばらくの間続くことになったのだった。


 結局、俺はおっぱいにもブラジャーにも触ることなく、紳士的であることを選ぶことができたらしかった。


 せめて、その姿だけでも目に焼き付けておこうと思ったのだが、長い間攻防をしていたせいか、細かいレースの造りまでも勝手に脳裏に焼き付いたみたいだった。


 どうやら、この光景はしばらく忘れようとしても忘れることはできないだろう。


 そんなことを本気で考えてしまうほど、衝撃的で色っぽい姿だった。



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