第31話 カフカースの初めて

第31話 カフカースの初めて

侍女さん達が人間らしく振る舞うのに、必要な要素。感情をシュミレートするだけでなく。”人間臭さ”を演出する為に工廠側であれこれ悩んだ上で、工廠の技術者たちは人間の三代欲求、

「睡眠」「食欲」「性欲」の三つをどうにか仕込もうとした。自動人形は「眠らない」「食べない」となれば「性欲」しか残らない。だからってんでいつも全開では違うゲームになってしまう。あくまでも求めているのは「男の理想とする女性像」であり男のとって都合の良い女を求めて、この辺金持ちのじじいジジイ共の下半身の欲求に合わせてプログラミングされている。ゲームなのスポンサーたるお得意様ならば致し方ない。だが希望をそのままプログラムに反映させたらとんでもない「ビッチ」が出来上がる。会場戦略趣味レーションIron Impact Of VORTEX SEAが「ROYAI bith GARDEN」 蒼山 哲さんの「ここはビッチ街」を地で行ってしまうインモラルな世界になってしまう。日本と違って”教育”されていない海外の童貞が引くぞ。

そんなわけで適度な女性像を求めて四苦八苦する。どうプログラムにの割合を変えるか、結構頭の痛い問題だろう。ある程度遊びを持たせて、あとは自分で調律と取れるプログラムにすれば良しとなった。しかしツンデレとヤンデレは駄目だ。ツンデレなど度合いによるが、実際にあんな態度取られたら双方にとっていい結果にならない。ヤンデレもまた同じ、どちらかが死ぬなんてことはあってはならない。そんなわけで彼女達の思考ルーチンは複雑怪奇なものに仕上がっている。今回のは軽めの「嫉妬」といったところだろうか。

  僕の場合、彼女達よりも演算能力を高めるために最上級とされるウィザード級やバハムート級よりも上のゼノン級のチップが使われている。いくつかのプログラムを同時起動させた上でそれらを監視、修正するプログラムを起動、実行させるプログラムで、絶えずメインのプログラムを実行しながら修正していくプログラムが走っている。熱量大変なことになるだろうが、そんなことは知ったことではない。司令官席に座って発艦の指示を出す。一度リーデルゾッタ海に出て西へ進んでボーレルとの境にあるベリス川を登ればバクホーデルに出られる。

今の時間は夕方を過ぎて陽の沈む頃だろう。夜闇に紛れて、といった訳でははないが、ロマノフ号の姿が見られなくて済むし、ベレス川は土砂で濁って茶褐色の水と濁流ではないが流れが

早く、おまけに深い。ロマノフ号の巨体がギリギリ沈むくらいの浅い川だが無理なく進めるのならば別によかろう。

「そろそろ底が危ないな、ロマノフさん、浮上して」

浮上の指示を出すと

「大丈夫か、地元住民に見られては不味いのでは」

「横は湿原だしこんな時間に足元の悪い湿地にいる人はいないでしょう、大丈夫ですよ」

「承知、艦橋出すぞ。バラストタンクブロー」

「艦水平。速度のそのまま」

真っ暗ではないが、本来、闇夜と言っても過言ではない暗がりに環境を出したロマノフ号が進んで行く。緑に光るオーロラがその船体を照らし、水に濡れたその外郭を緑で際立たせる。

川幅600メートルとは言え実際に使える幅は少ないと考えた方がよかろう。もしボーレルの船が現れても正面から撃ち合うバカな真似はしないだろうと考えロマノフ号は水面を一枚、薄皮を削るように進んで行く。

「周りも穏やかなもんだし、艦橋にでも上がったらどうだ。考え事ならそっちの方がいいだろう。」とはロマノフさんの言葉で、僕としても少し頭を整理したかった。

「じゃぁ、お言葉に甘えて、何かあったら呼んでください」

そう言ってCICを後にして、艦橋へのタラップをのぼる。一度、艦橋の一番上にある窓のある小部屋に出ると天井を開けて更に上え登る。そうすると、翠色に彩られた冷たい夜空が淡く、

翻る。翠色が薄い所から星々が垣間見え、翠色のカーテンが降りてきそうな感覚に囚われる。

滅多に使わない指揮所のプラスチックの椅子に座ると、簡単な通信設備とモニターに電力が入る。しばらくそれらの画面絵を眺めていると、

「周りに脅威となる対象なし」

「ま、当然っちゃぁ、当然かーー」

首を回らせて、バクホーデルの方向にと言っても暗がりが広がるばかりで何もない。左に目を動かしても川の流れが耳に反射するばかり。

「正面!船影あり、ロングシップ、センサー上げ!」

海尋が叫ぶなり海尋の後ろから高速道路のオービスのような箱に入ったカメラとレーダーがせり出てくる。海尋の頭ごしに箱の中でカメラのレンズが動く。そして海尋にの視界に映像が割り込んでロングシップの後方からの映像がそして熱源反応から人の数、武装はない。

「多分ボーレルからの商人かな?積荷が食料品ばかりだ 減速、減速!、すれ違い様に向こうが転覆しちゃうよ!」

「減速っつったって向こうが遅すぎる、」

3000メートル先にバイキングで有名なロングシップが見えると、減速を命じ、波を抑えてロングシップが転覆しないよう気遣う。

「このままいけば艦橋から左18メートルのところを通過するからーー」

ふとテュルセルの港湾事務所からもらった海運上の規則を思い出すーーが、こう言った場合の事を想定していない。会場では船は夜間、基本動かない。相手の認識が遅れれば、大惨事を引き起こすから。

どうしたものかと考えると、とりあえず接近を知らせるために警笛を鳴らそうしたが、音量が大き過ぎて、脅かせてしまう。じゃあ、サーチライト、と少し光量を落としてサーチライトでほんの一瞬、ロングシップを照らす。一番後ろに舵取りががいて。その前方に積荷の樽、その前に乗組員が横になっている。

すると、船上が何やら喧しくなったガンガンとあれは鍋か?ーーを叩く音がして、舵をとる男がすぐ前の男に蹴りを入れる

「とっとと起きろ、気警備兵だ!」

なおも喧しく、右へ左への大騒ぎになって

目を丸くした海尋が

「なん悪い事したかな?」

と独ごちる間にロングシップは左右にパドルを展開し、漕いでロマノフ号から遠ざかる。しかし、速力でいえばこちらが圧倒的に早い。あっという間に追いついて真横に並ぶと櫂がとまり、剣に手をかける。

「ちっこれまでか、抜刀先頭準備。」

勇ましく、剣に手をかけて、戦いに備える

「あー、ちょっと待って、待ってください、」

ギリギリと空気の張り詰める中、真上から気の抜けた声がした。剣にかけた右手がやる気をなくす。

真上から声がすると、少女が一人舞い降りた。どちらかというと降って来た。

甲板にスタっと降り立ったそれは、

「僕は商人です。交戦の意思はありません。」

短いが、的をえた物言いに、相手を見る余裕が生まれて、半ば安堵の吐息を漏らして甲板に降りてきた風変わりな様相の少女を見る。船尾に吊るしたランタンの微かな光に照らされた、それはどう見ても少女で服も戦闘向きではない、多分翠色の髪、前で合わせた服を胴を巻いた帯で止めいるため細く見える。要は寸胴で動きも制限されるだろう、おまけに袖が盛大に垂れ下がる作りをしている。どう考えてもこれで戦闘行為は無理だ。

「俺はドナルドソン、このマーケットの責任者だ」

そう名乗った男は革のブーツにノースロリーブの毛皮を着た30近い男で、腰には斧を手挟んでいた。

「俺たちはバクホーデルの市場に向かう所だ、そっちは何用でこんな時間に船を動かしている?他の奴らは何をしている?」

手に得物を持った他の乗組員がジリジリと海尋を取り囲む

「だから誤解なんですって、僕はただ追い越しかけるから危ないですよーって声かけようとしただけなんです。」

大きな船が真横を通り過ぎる時、その余波で水面が荒れて小さな船が波に揺さぶられてしまう

それを見越してのことだが、ならば速度を落として離れたところを通ればいいではないかと思うだろう、だが、今は興味があった、こんな時間に小舟が一隻船首と船尾に掲げたランタンのみで真っ暗で危険な川を流れに逆らって進んでいる。密輸かボーレルの工作員か、どちらにせよ興味が湧く。だとしたらわざわざ声をかけて乗り込むなんざ正気じゃあない、自分からトラブルにズカズカと突き進んでいくようなものだ。全く正気じゃない。

一方ドナルドソンは突然の来客にどうしたもんかと逡巡していた。いきなり上から降ってきて商人だと名乗る少女はどっからどー見ても姿格好は戦闘向きではないし、かといってボーレルあたりの警備兵でもない。許可を得たマーケットでも陽が上る前の移動は厳禁で、見つかれば密輸を疑われて商品全部掠め取られた上で船まで没収されてしまうし、じゃぁ、海賊かと言えば、一人で乗り込んで来はすまい。見れば兄弟たちが取り囲んでバッサリやろうかというところまで来ている。だが、それににも臆さず堂々としている様はなんと言うか、並の肝の

座り方じゃない。完全に舐められているか、格上か四対一でも余裕のその度胸。気にいった。

ドナルドソンは警戒を融き、改めて兄弟たちを見回す。次男のギャレットは両手剣を肩に担ぎ

ちょうじょのコゼットは弓を弾き、ピッタリと頭の後ろに狙いを定めている、三男のノーマンは頭陀袋を用意して頭の上から被せるつもりだ、

「お前ら得物から手を離せ、このお嬢ちゃんにはどれも無駄になるだけだ」

「僕、男ですけど」

全員の気が一気に抜けた。

「なんだってぇ!?」

「僕は鎭裡海尋、テュルセルの商人ですバクホーデルのミハエル・バックシェルさんのとこへ伺う最中です」

「バックシェルの旦那と知り合いか、危ねぇ危ねぇ、で、こんな夜中にお嬢ーーあーーテュルセルの商人さんがなんでまた一人で船・・・を走らせてんだ?」

「あーー」の手前で一瞬迷った、お嬢ちゃんではないらしいし、お坊ちゃんと言うにはイメージがかけ離れ過ぎている。船・・・船か、これロマノフ号の巨体を見て二の句がつげない。

その黒い巨体は3階、いや4階建てはありそうな壁がそそ立っている、しかも垂直に立ち上る

壁の根本は丸みを帯びてまだ下があるこを示唆している。そして少し離れたところに背鰭のようなものが水面から飛び出している。一体どんな形をしてるのかわからない、ここまで来れば

得体の知れないものにガタガタと震えてもおかしくはない。

「いやー、朝のうちに一仕事終えときたくて時間を逆算したら夕方のうちに出発したんですが


もうちょっと遅いほうが良かったですかねぇ」

後ろ手で頭をぽりぽり掻きながら答えると、それじゃぁ

「良い商売を」と言って飛び跳ねるように自分の船に戻って行った。


「なんだったんだ、今の」


しばらくはあれが男か女かで揉めに揉めた、兄弟四人こんなに意見が分かれたのは久しぶりだ。俺と次男のギャレット、長女のコゼット、末っ子ノーマンに分かれての激戦の結果、長女コゼットの「あんなに綺麗な子が女の子の筈はない」と言うなんの根拠にもならない意見、力ずくで押し切られた末っ子のノーマンに至っては、お前惚れたな、と誰が見ても怪しいほど

キョドっていた。弟よ、それは超えてはいけない一線だ、と言うことを骨の髄まで教えてやらにゃぁいかんか。この商いで儲かったら、いいとこ連れてってやるからな。通り過ぎるクソでかい黒い建造物をみやりながら一体なにでできているんだろうと訝しんだ。どう見ても木造じゃねぇ、バクホーデルまで行くっつうたな、あんなでデカいのどこに泊めるってぇんだか。

  艦橋のてっぺん、人が数人入って監視業務を行うスペースに海尋は、備え付けの折り畳みの椅子に腰掛けて遠く左側のボーレルの方を眺めていた、ボーレルによるマーケットの規制、自国の領域ならば、自国の農産物h保護のため、取締を行うのは是として、それを他国の領内でやるのはどう言うことか、折りたたみの椅子に深く腰掛け、情報を組み上げて纏める。

出てくる結果は「情報不足」


「だめだこりゃ、もっと情報集めないと。前回ヴォルクの皆さんに集めてもらった情報は、」


と頭の引き出しからレポートを引っ張り出す。イクシオオス教の所でイクシオス教の教会に夜間にやってきた連中の調査報告とーーこれは採掘場の隆起の配送兵であると結論づけた。

 オーロラの光射す艦橋の椅子に深くた体を預けている主人の傍で、我が主人ながらなんとも幻想的なお姿。とカフカースは感動していた。うっすらと翠の光に照らされて白さが際立つその顔はまるで彫刻家が掘ったよう目鼻立ちがよりシャープに見える。眼光鋭い鷹のようにま睫毛の一本一本までキリリと立ち上がる眼差しは、何を敵と見定めたのか、僅かに目尻を綻ばせて微かな微笑みの色を浮かべてる。


「海尋ちゃん、お茶ここに置いとくで」


「あぁ、ありがとう、カフカース。今、下で面白い話を聞いたんだ」


ここでティーカップを手に取って、優雅に口を就ければ様になったろうが、あいにく持ってきたのは紅い奴じゃなく、如何にも年寄りが好みそうな多茶碗に入った湯毛が昇り立つ緑色の緑茶である。それを一口、くいっと喉に流し込み、「フゥーッ」と大きく息を吐気、茶碗を傍に置く。


「ボーレルがマーケットの取締やってるんだって」

「は?えらい唐突やな、んで何がやばいのん?っちゅーよりも領土違間違えとんのとちゃう

か?ボーレルはあっちやで」

川の向こうを見る。


「そらそうと」

声のトーンが落ちてカフカースの雰囲気が険しくなる。

両肩を椅子に荒々しく押さえ込まれて、顔を覗き込み、

「全くいい加減にしてや、自分一人の体やないねんで!真っ暗なところに一人で降りてくなんて何考えとんねん!」


カフカースの顔が「くわーっ!と」か顔がくっつきそうなほど近づいて鼻の頭に齧り付くんじゃないかと思うほどだった。


「わかっとるん?自分一人の体じゃーー」「ないんやで」と言いかけて鼻の頭にキスされて

止まってしまった。


「ごめんごめん、でもカフカースに余計な手間取らせられないし、僕が行ったほうが状態が理解できると思う。ーー以後気をるけるから今回は許してほしいな」


素直に謝られたら噛みつき損ではないか、なんて考える合間もなく本能が思考を奥に蹴っ飛ばしいわゆる「はにゃ〜ん」な状態になってゴロゴロ喉を鳴らして甘え出す。海尋も海尋でカフカースの腰に手を回し、抱き寄せる。かくして、椅子に身を預けたまま、胸の上にカフカースの頭が来る形になり、カフカースの右手が帯の上から着物の合わせ目へと潜り込む事になっても決して位置して滑りこ込ませた訳ではなく、身を捩って海尋の腰の上に足を回す。

結果、海尋の胸に顔を乗せて横になって、海尋の右手が背中に回っている。歯医者の椅子程度にリクライニングできるとはいえ、歯医者の椅子よりも狭い。この場合、好都合というか役得か、もっとピッタリ体を寄せると、密着よりもこっぱ恥ずかしい。というよりも、

「抱きてぇぇぇぇぇぇっ!」とこ心の中で絶叫するカフカースである。本来お前は抱かれるほうだろがい!と言うてもショタっ気100%なところに綺麗な男の娘が「いいよ」とばかりに自分を招き入れたのだから、荒くなる鼻息を潜めて震える手を鎮めるのがやっとだ。そんなこっちのきも知らんとこのご主人様は目ぇ閉じて息も静かに動かない。あぁもうどうしよう、このまま襲ってしまおうか、うごごごご。


(008>1706:何やってんのさっさとやっておしまいなさい!こんなチャンス2度とあると思うな!)

(1706>008でもここじゃぁ青姦やで)


艦橋のてっぺんに四角い窪みがあり、本来そこは目視による観測所で簡単な通信設備しかない、周りから丸見えだ。


(008>1706:水面から何メートルあると思ってんの!そんなとこ覗けるのは誰もいないわよ!構わないからヤっちゃいなさい!)


などと量子通信による会話をしてる間にカフカース胸を弄り、着物の合わせ目をそっと広げて、顕になった主の薄い胸にぐりぐりと頭を擦り付けると、舌で硬くなったと乳首を下から転がすように舌の平全部を使ってゆっくりと舐め上げたあと、舌先で弾いて伸びた首筋に唇を這わせる。閉じた脚の間に右手と脚を滑り込ませて手がある程度自由に動かせるようにする。

ここまでやって嫌がる素振りも見せない。むしろ。頭を抱えて「あ……ん……カフカースぅ」

と甘い吐息混じりにカフカース名を呟く「……あ……は……」そのまま首筋を舐りながら右手で内腿を下から撫で回して、下着の上から陰嚢に中指の先が触れた瞬間ビクッと胸を突き出すように体がのけ反った。そのまま手の平全体で覆うように撫でると、すでに海尋のアレは硬く聳り立ち、スパッツを押し下げていた。

「海尋ちゃん……もう、こんなになって。……」と下を向いて聳り立つ陰茎を撫でるように軽く握ると口に含んだ。「ふあああっ……んくっ……あ、……ああ」舌を這わせ、唇で愛撫すると、海尋の口から吐息に混じって甘い喘ぎ声が漏れる。

「もう、ウチも我慢できひん」そう言っってワンピースの前をはだけると海尋の陰茎の上に自分の股間がくるように跨った。

「恥ずかしいほど濡れてる」と海尋の陰茎にじぶんの濡れた股間を押し付けて擦り始める。

口淫経て、より一そう硬くなり,反り返った陰茎はカフカース黒い下着の当て布に擦られて

「海尋ちゃん」そう言って、海尋の上体を起こし、抱きつく。そして海尋もカフカースの上半身にしがみつく。腰を使って擦り付けているので上半身も動く、動いてお互いの胸が擦れ合う。先端の硬くなった部分が擦れる度に「あっ……あん・・・ああっ……もう……射精ちゃう」

「うちも、もう……駄目……ああっ!」「あ……は……んっ」二人重なったまま椅子にもたれかかると荒い息遣いとお互いの縮動モーターの音が重なって、しばらくは夜風に撫でられていた。


「海尋ちゃん……」「カフカース……」安堵したようにカフカースの胸の中で小さく深呼吸する海尋の股間を摩りながら


「まだ、こんなだよ……」

「やっっぱりウチじゃ物足りん……」


自虐気味にうっすら笑ってカフカースが胸に顔を寄せて聞くと


「ん……そうじゃないよ……全然足りない、もっとほしい」


そう言ってカフカースを抱きしめる。


「……海尋ちゃん……」


抱きしめられるに任せて覆い被さり貪るように唇に甘えると

カフカースの腰から海尋の手が這い上り、胸までくると、円を描くように汗ばんだ掌がかカフカースの上半身を支える。


「あっ……んっ……だめ、こんな貧相な胸触ってもつまらんやろ」


「小さいけど、でもそれがカフカースなんだから」


そう言うと海尋も状態を起こしてカフカースの胸に舌を近づける。


「ひんっ…はうっ……ふあ……あ、……あ……あ」唇が胸に触ると、たまらず喘ぎ声を漏らす。

海尋のスパッツを捲って大きくなったそれを取り出し、逆手のまま軽く擦り始める。


「硬い、硬くて熱い」


そのまま自分の中に迎え入れる。

充分に濡れそぼったカフカースかそのまま海尋を飲み込むように奥へ奥へとゆっくり中へと

入ってゆく。


「はぁ……ん、キツイ……んあ……あ……あ・ああっ」


耳元で喘ぐカフカースの声に


「大丈夫?苦しくない?」


とカフカースを気遣う海尋の声に


「あ……、全部……入った。……んっ・・ウチが動くわ、ええやろ。あっ……で、それと侍女体舐めんな」


海尋の腰の上にピッタりと座り込み腰を上下させるカフカースの体を離すまいと腰を抑えて引き寄せる。カフカースの中は暖かく、滑って締め上げてまるで咀嚼して飲み込まれていくように奥へ奥へと潜ってゆく。


「あ……あ……カフカース、僕……もう……」


「あっ……ひんっ……やだっ……まだイキたく・・ないっ……」


狭い椅子の上で揺れるカフカースの影。まだだ、まだ我慢しろ、奥歯をギリっと噛んでカフカースの快感に耐える。こう言うところは辛抱の効かない感情の昂りが素直に表に出てしまう

生身の体でもこうなんだろうか。


「ごめん、カフカース いくっ射精ちゃうっ」


カフカースの体にしがみ付き、射精の快感に身を震わせる。同時にカフカースも


「はひっ……いく……イクッ!・・イクッ!……ふああああああああっ」


海尋の背中に爪痕をつけて、のけ反って達した。

椅子に深く沈み込むと、横たわる海尋の上に体を預けて頭を海尋の胸の上に置いて浅い呼吸で静かに微睡むカフカースに軽くキスすると、乱れた着物を直すために椅子から降りた太腿の中間くらいまで降ろされたスパッツを引き上げ、一旦帯を緩めてから、着物の合わせを正す。

そして、帯を巻く、


「海尋ちゃん、うちらと同じワンピースにしたったらええのに、めんどいやろ、それ」


上半身のスポーツブラを直してからワンピースを直すと、後ろのジッパーは海尋ちゃんが上げてくれた。スカートの皺を直そうとして、スカートを一番上まで捲り上げると下着の脇に手をかけてスルリと黒い下着を脱ぐと、それを海尋に差し出す。


「ん、洗っとくね」

あっさり受け取り、袂に入れる。


「ちゃうやろ、もっと他に使い道があるやろが、年頃の娘のしパンツやぞ、顔の被って自分でするとか、こう色々あるやろがい!」


「僕にそういう趣味はないよ」


なんか違う方向に誤解された。

スカートをピンと張ったところで海尋は下に降りて行った。カフカースもそれに倣って下に降りる。

「のぞかんといてよ」

タラップの両端を足と手で抑えてシューッと滑り降りるとカフカースの右腕に海尋が左腕を絡めてきた。


「一緒に寝よ」


そう言って、司令官室に二人の姿が消えていった。


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