第49話悪夢はいつから?

マジでスランプ?全くと言っていいほどかけない。これ一応書き始めて3週間くらい?いや4週間ですね。自分終わってますね。

―――――――――――


「んで、どうすんの?」

「いっそのこと頭殴ってみる?」

「いきなり物騒すぎない?!」

「もう少し平和的解決法を探ろうか」


その後もいくつか策が出てきた、例えば拉致監禁して誰かがずっと「思い出せ」と呟く。…いやあの、物騒なやつばっかしか出てこなかった。この精神世界じゃ思い出の場所とかを見せてフラッシュバックさせるとか無理だし、というより途中からほとんど記憶喪失を治す方法を考えてた。


「いい方法が思いつかないね」

「どうするの?あと8日、しかも今日は後9時間しかない」

「慌てるな。慌てると逆にいい方法が出てこななる」

「この調子で大丈夫かしら」


それから私たちは何かと考えたが真面目に力に訴える意外に方法がもう思いつかなかった。特に今使えるようなスキルがない。というより分からない。もしなにか使えるスキルが手に入っていたとしてもそれを教えてくれるナビゲーターさんが今はいない。恐らく神獣の目の前にいるので接敵判定になるのだろう。


そうこうしてるうちに残りの日数は2日になった。相変わらずルナちゃんは戻らない。このままだと二人が狂ってしまう可能性が高い。


「ねえ二人とも。落ち着いて」

「咲は少し黙っててくれ」

「そうだね。頼むよ。今は彼と話さないといけないからね」


あれから少しづつハームと離兎の間に亀裂が生まれ始めた。どうしてかはわからない。でも昨日辺りから急に機嫌が悪くなるようでそれで今日になったら今にも殴りあいそうなにらみ合いをしている。


なにかがおかしい。この二人は喧嘩するほど仲が悪いわけではなく逆に仲がとてもいいともいえるほどだ。それが昨日の今日でこんなにかわるの?ありえない。何か理由。理由、……もしかして。―――悪夢はすでに始まってる?


「二人とも!」

「「な、なに?」」

「いつまでそんなスキルの意のままに動くわけ?!」

「「え?」」


二人は黙って何かを考える。そして二人同時に先ほどまでの怒りの感情は消え失せ少し申し訳ないというような表情になった。


「ああその。すまん。まさかもう悪夢が始まってるとは思わなかった」

「それはこちらのセリフだね。申し訳ない」

「とりあえずよかった。それで、今一つ案を考えたの」

「何々?」

「それはねルナちゃんって―――」


そこから私たちは予定の時間になるまで道路で待ち続けた。そして例の時間となった。私は手に持てるほどのトンカチを作り出して窓を叩き割る。


「ちょ、なにをしているんですか!?」

「ごめんください。少し、本物のルナに会いに来ました」

「おう。元気にやってッかい?」


私達は堂々と中に入っていく。それは泥棒なんかではなく、さながら至極真っ当の行動かのように歩きルナの前に佇む。


「迷惑ファンってやつですかね?」

「ファンはファンだけど別にあなたに会いたいから来たんじゃない。私たちの知るルナちゃんに会いに来たの」

「私は私ですよ?」

「俺たちの知るルナはそんな真っ黒の電源もついていない画面に向かって配信みたいな行動をとらん!」


私達の目の前にいたルナちゃんの姿をした別人格は真っ黒な画面を凝視しながら反応もしないキーボードを使用していた。まるでこの世界の住人のようだ。まさかとは思うがこの人格はこの世界に来て新しくできた人格なのかもしれない。


「あなたからルナちゃんを取り戻す方法を考えたの。そして決まったのがね」

「ルナの嫌いなこと。邪魔されることでストレスをためてやろうって作戦」

「ストレスかは知らないけど何らかの環境要因がその人格に入れ替わったのだとしたらそれに近い環境を作ってやろうというものだよ」


さあ、根競べだね。どっちが先につかれて負けるか。まあこっちは3人だからね!負けることはないよオーバーキルレベルだよ!


「じゃあ私たちは配信(笑)の邪魔しに来ただけだから帰るね」

「明日からが本番で」

「See you next time」


私達は今度は扉から出ていく。窓?それに関しては直すわけがない。それもまた一つのストレスになるだろう。


「これ時間足りるかな?」

「めっちゃ高スパンで多大なストレスをかけまくろう。嫌な音とかで」

「やられる側からしたら本当にやだろうね」

「音に関しては私たちもつらくないかしら?」

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【スランプすぎて】気づいたら小さないかだの上に釣り竿1本でTS転生しました ~いかだが改造できるそうなので自分だけの楽園を作ります【失踪】 藤茂 梶海 猫部顧問🐈 @taigahakaziki

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