タマ。キミはいったい……? 

『隣のタマが、かぐや姫を拾ってきた』
不思議なタイトルだな〜って思ったんですよね。
で、読んでみて思ったのは、
はて? タマってなに?
という疑問。
タマといえば、やはりアレしかないでしょうと私は思いました。にゃあ〜。
それがかぐや姫を拾ってきた。
なんとも摩訶不思議な世界観です。
普通なら読み進めるうちに徐々に疑問が解消され、ラストで、こういうことね! とスッキリすると思うのですが……。
この作品は読み終わると、さらに謎が深まります。
そのままに受け取っていいのか。それとも裏があるのか。
タマは魔性です。そして主人公は純真。そして、僕を食べてしまいそうなオレンジ色の月。
夜の不穏さが、タマへの想像力をかきたてます。
けれど、これだけは言えます。
かぐや姫が所望した五つの品物。
最後まで読んでからもう一度五つの品物に目を通すと、かぐや姫の願望がわかって嬉しくなります。
特に、三つめと四つめをどう使うのか考えるとにこにこしてしまいます。 
かわいいですね。