『ジカイ』

結局、私を縛れるものは

自分自身であった。


誰かの声に耳を傾けて

聞いていたつもりでも、


私は流されやすいので

突然の風に

また我を忘れて

しまいそうになる。


思春期は終わりました。


あとは、死に向かって

慎ましく

生きていく事にしよう。


私は片足で、ぐらぐらと

揺れて

生きている世界が好きだった。


時々片目を押さえながら、

壊れていく自分を

ゆっくりと

味わっていくとしよう。



     Fin.

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詩集『燻っていた熱』 ヒニヨル @hiniyoru

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