最終話 からあげ弁当とこれから
しょうゆとにんにくのかけらに漬け込んだ鳥肉に衣をつけて揚げていく。じゅわっと油が広がりパチパチとした音があがる。
「美味しそう…!」
出来上がったたくさんのからあげをボールの中に入れて少し冷ましてから弁当の容器に入れていく。
ご飯もよそい、おかずも乗せたら完成だ。マリーがにこりと笑った。
「完成ね!」
出来上がった弁当はバスケットに入れる。そしてマリーが魔法をかけて目的地へと運ばれていった。
ふよふよと漂うバスケットを私はじっと見つめる。
(無事に届きますように)
しばらくして食堂へ白い封筒が海に漂うクラゲのように届いた。私がそれを掴んでマリーに渡すとそこにはからあげ弁当を頼んだ魔女からのお礼の手紙とお金が入っていた。
「喜んでくれてよかったわ」
「はい」
ユナも良かったですねぇ。とほっと息を吐きながら喜びの表情を見せた。
(やりがいを感じる)
これからも私はこの食堂で頑張って行こう。
魔女に転生したけどダンジョン攻略は無理なので、ダンジョンに挑む冒険者たちをもてなす事に決めました。 二位関りをん @lionusami
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