大奥様の遺言は、大旦那様を悲しみに浸らせないがためのものだった?! わたくし亡き後も、 あなたには笑っていてほしいのよ。そんな声が聴こえてきそう……亡き人の想いを汲み取って在りし日の思い出をふたりでわかつあずま屋でのひととき。
主人公は前領主の老紳士。そしてお孫ちゃまに、いい味出してる侍女どの。そして直接出てこず、話にのぼる他2人の女性。中庭の四阿(あずまや)は、お茶のお花の優雅な香りが漂っています。そして中盤、ぶふっ!!という香りというか匂いに切り替わるのですが……ラストは、女性陣の賑やかなで華やかな、家族愛たっぷりのまろやかな香りに包まれます。これでは、老紳士の心は凍ってる間もありません。微笑ましい領主館のひと時、ひょっこりご一緒に覗いてみませんか?
ほっこりするなあ。お題があれだけど。庭の四阿《あづまや》でくつろぐ、老紳士に、三歳の愛くるしい孫娘が、たったったっ……、と駆け寄ってきます。ここは、愛のあふれた領主館。お題があれだけど。いやあ、このお題で、まさかこの、感動の読後感になるとは。だって、か……、ゲフンゲフン。二千文字で、さっと読めて、感動は深く、お腹いっぱいな気持ちになります。とっても良い。これぞ、ショート。おすすめですよん♪ぜひ、ご一読を!