登場人物紹介2(第一章時点)

◆ ライハート・アルカディウス ◆


 帝国南方の名門、アルカディウス伯爵家の三男。赤髪、赤い瞳、長身。二十歳。

 

 側近として、幼少期からカシウス皇子に仕える。

 非常に気さくで、身分関係なく誰とでも仲良くなれ、市井の人気も高い。

 女性とのうわさも常に絶えなかったが、アリーシアとの婚約が解消された後はぱったりとうわさは聞かれなくなった。

 

 巻き戻り前の世界では騎士団長となり、アリーシアの処刑にも立ち会った。

 

 西の王国との戦いに従軍し、奇襲を受けた際にカシウス皇子を逃がすため殿しんがりを務めた。その後は行方不明となっている。

 

 「アリーシアちゃん……皇子のこと、頼んだよ」

 

 

 

 

 

◆ エステルハージ侯爵 ◆


 アリーシアの父。茶色の髪、青い瞳。四十五歳。

 古くから帝国に仕え、外交を担うエステルハージ家の当主。

 巻き戻り前はバルダザール伯と西の王国の策略にはまり、命を落とした。

 

 儲け話には疎いが、誠実に仕事はこなす。

 若いときにタリマンドとの戦争に従軍し、巫女であるアリーシアの母に出会う。

 一人娘であるアリーシアには非常に甘い。

 

 「アリーシアが幸せなら、それが一番だ」

 

 

 

 

 

◆ ハインリヒ・ヴァレリアン ◆

 

 ヴァレリアン帝国の第二皇子。茶色の髪、青い瞳。十六歳。

 

 現皇妃の子であり、まだ政務に関わり始めたばかり。

 武勇ではカシウス皇子には遠く及ばない。

 皇妃の力により第二皇子派は一定の勢力を持っているが、ハインリヒ自体の影は薄い。

 

 表面上は気弱で丁寧な態度を装っているが、実際には粗野な部分もある。

 内心ではカシウス皇子への敵愾心が強い。

 マリナが経営していた商会を乗っ取ったことで、独自の財力を得始める。

 

 「兄上をひきずりおろし、必ずオレが皇帝になってみせる」

 

 

 

 

 

◆ バルダザール伯爵 ◆

 

 アリーシアの叔父、エステルハージ侯爵の弟。四十二歳。

 

 商才があり、その財力を使ってバルダザール伯爵家の婿養子となって後を継ぐ。

 非常に欲が深く、さらなる栄達を狙ってエステルハージ家を乗っ取ろうとした。

 

 巻き戻り前の世界ではエステルハージ家の乗っ取りに成功し、アリーシアを虐げていた。今世では早々に罪が暴かれ、牢獄生活となる。

 

 「アリーシア、お前はワシの言う通りに動いていればいいんだ!」





◆ バルダザール伯爵夫人 ◆


 アリーシアの叔母。金髪、青い瞳。三十七歳。

 

 名門中央貴族であるバルダザール伯家の娘。

 体面を気にし、浪費癖がある。

 凋落していたが、婿養子となったバルダザール伯により過日の栄華を取り戻す。

 にもかかわらず、バルダザール伯への愛情は薄い。

 

 巻き戻り前の世界ではエステルハージ家を乗っ取り、アリーシア虐めと贅沢三昧の日々を送っていた。

 

 「アリーシアさん、もうこの家はあなたのものではありませんのよ?」


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 次回についてはしばらく書き溜めをして、続きか新たな作品をお届けできればと考えております。こちら(https://kakuyomu.jp/users/asagumo_ren)から作者フォロー頂けますと見つけやすくなります!


 一度目のデビュタントでの出来事や、回帰前のカシウス陛下とみーちゃんの話等のサイドストーリーも書きたいなと考えています。


 また皆様にお会いできる日を楽しみにしています。


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二度目の人生は愛する家族と溺愛を 浅雲 漣 @asagumo_ren

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