(第10章 江戸編終了時)主な登場人物一覧【1582年8月】

【武蔵豊臣家】

豊臣寧々(35)

関東管領・豊臣政元の妻。正三位東郷局。人呼んで「女張飛」。

『主上の御心』であり、大御所義昭公の『心の母上』。

愛刀は『三日月宗近』、愛馬は『黒王丸』。新陰流・目録、上杉憲政流酒道・四段


豊臣政元(35)

武蔵豊臣家当主。関東管領にして従三位権中納言。112万石(多磨郡の一部を除く武蔵80万石、下総南部8郡27万石、石見国の銀山周辺5万石)を領有する大名。江戸城を居城とする。


豊臣政敦(19)

政元と寧々の次男。正五位下右近衛権少将にて、武蔵豊臣家の世子。通称・新次郎。


豊臣茶々(14)

政敦の正室。浮気疑惑で、一旦実家から勘当されるも許される。なお、次に寧々の機嫌を損ねるようなことをすれば、問答無用で今度こそ尼寺に送ると母・お市に言い渡されているため、前世と異なり貞操観念は固い。現在、妊活をしようと新次郎を誘惑中。


豊臣萌々(8)

政元と寧々の次女。心優しく、和歌に漢詩に琴にお茶にお花と、ありとあらゆる分野に才能を示して、寧々さんにとって理想の娘となるが、唯一料理だけは殺人級であることがわかり、断念する。許嫁である於義伊とは大の仲良し。


豊臣瑚々(1)

政元と寧々の三女。


【武蔵豊臣家家臣】

竹中重治(39)

「今孔明」と呼ばれる大軍師。通称・半兵衛。豊臣家の執政長官として、家禄5万石。

寧々さんに唯一お仕置きを与えられる人で、前田慶次郎の親友。妻・お稲との間に男の子・吉助がいる。


前田利益(42)

豊臣家の外政長官。家禄4万石。天下無双の傾奇者。

妻・加奈との間には2女有。うち、一人は義輝公の息女を養女にしているが、吉川広家に嫁ぐ。


樋口直房(41)

豊臣家の城政長官。通称・三郎兵衛。家禄2万石。

政元が最も信頼している家臣。奥さんは整理下手。


本多正信(45)

豊臣家の法政長官。通称・弥八郎。家康の軍師だったが、於義伊の傅役となり、その縁で豊臣家に転属する。『腸が腐っている』と徳川家中では嫌われていて、信長に知恵熱を出させた男でもある。家禄は1万石。


土屋長安(38)

通称・十兵衛。史実の大久保長安。石見代官。元・飛加藤。家禄は5千石。


服部正成(41)

通称・半蔵。豊臣忍軍・服部党の党首。家禄は1万石。


雑賀孫一(44)

豊臣家軍政長官兼豊臣軍第1軍大将。家禄1万石。


杉谷善住坊(44)

豊臣軍第4軍大将。家禄8千石。


蜂須賀家政(25)

豊臣軍第3軍大将。家禄1万5千石。


山県盛信(39)

寧々に仕える侍。通称・偽山県。城政長官配下の豊臣家親衛隊・隊長。家禄は5千石。


奈佐日本之介(47)

隠岐水軍大将。寧々に敗れてその配下となる。越前・若狭、石見、武蔵を頻繁に往復して、必要な物資の運搬を担う。家禄は1万石。


塩冶高清(45)

通称・周防守。奈佐と同じく寧々に敗れてその配下となった山賊。奈佐の与力として5千石の禄が与えられる。


成田長親(37)

民政長官配下の江戸開発局長。通称・大蔵大輔。江戸の町づくりの総責任者として働く。家禄は2千石。


高橋紹運(35)

豊臣軍第2軍大将。家禄は1万石。


高橋統虎(16)

紹運の長子。寧々の近侍として豊臣家に仕える。


堀秀村(26)

亡き堀遠江守の忘れ形見。新次郎の傅役から寧々の近侍に異動。

家禄は7千石。


石田三成(23)

豊臣家財政長官。若くして卒なくこなしている。家禄は8千石。


井伊敦直(22)

政敦付きの家臣。政敦の親衛隊長。禄高は2千石。


大谷敦継(18)

政敦付きの家臣。禄高は1千石。


伊勢截流斎(45)

豊臣家民政長官。元・北条氏政。味方からも死んだ事にされて、妻に逃げられたため、お葉と結婚する。禄高は5千石。


大友義統(25)

元・大友家当主。敗戦の責任を取って隠居した後に、豊臣家の客となる。寧々の酒飲み友達。アルメイダの通訳を務める。


ルイス・デ・アルメイダ(58)

ポルトガルの宣教師。商人でもあり医者でもある。

かつて豊後府内に日本で初の病院を作った男であるが、労咳を患い、治療薬を求めて江戸を訪れる。現在、小石川のお稲さんの下で治療中。


加奈(39)

元は、足利義輝の側室・小侍従局。近江に亡命後、前田利益の妻となる。

長女・阿国は、義輝との間に生まれた娘で、次女・お風は利益との間に生まれた娘である。

夫・慶次郎、次女お風と共に江戸へ移住する。


お風(14)

加奈と前田利益の娘。傾いた姿の父親が大好きな娘。


嶺松院(42)

萌々姫の傅役。今川義元の娘にして、武田義信の正室。長女・園は斯波忠元の側室で、次女・光は忠元の家老・武田元明の正室。


伊勢お葉(33)

寧々付きの侍女兼忍び。石松丸の母。伊勢截流斎の妻となり、後任として甲斐姫を育成中。


伊勢石松丸(10)

お葉と秀吉の間に生まれた子。母親の再婚により、截流斎の養子となる。


竹中稲(36)

半兵衛の妻。寧々の良き理解者。錬金術師にして医者。武田信玄の主治医として、労咳に対する治療薬を開発し、延命治療に成功したことでその名は全国に知られている。


最上義(35)

伊達輝宗の正室で政宗と小次郎の生母であったが、初へのいじめが発覚して、離縁される。

同時に実家である最上家からも縁を切られて、豊臣家に仕える事になるが、寧々の良き友となる。


【若狭浅井家】

浅井元春(17)

政元と寧々の三男。通称・玄蕃頭。浅井家分家・若狭家の当主として、若狭と越前南部2郡の15万石を領有する。武芸好きで、師と仰ぐ森長可に土を付けた故・吉川元春に憧れている。


浅井伊也(15)

元春の正室。父は細川幽斎。嫁ぐ前は、暴走族の頭だったこともあり、武芸好きな元春とは気が合うのか仲良しである。化粧料として、丹波2郡9万石を領有する。現在、妊娠中。


朝倉景恒(42)

若狭家家老。中務大輔。滅亡した朝倉家の家督を継承。国吉城1万石に加えて豊臣家から内々に3万石が家禄として支給されている。内政の面で若狭浅井家を支える重臣。


天海(足利義輝)(47)

越前府中城代。家禄は1万石。

死んだことになっている将軍であるため、国外での活動は行わない。最近は産まれたばかりの孫を溺愛するお爺ちゃんになっている。


吉川広家(22)

若狭家家老。通称・次郎五郎。慶次郎の長女・阿国を娶る。

名目上は、越前府中城主で1万石を賜っているが、阿国の実父である天海が居座っており、手出しができない。そのため、主に後瀬山で元春を補佐する役目を担う。

将軍の娘婿に相応しい男になるよう、天海によって矯正されて痴漢癖は完治。


本多忠勝(35)

通称・平八郎。吉川広家に仕える。この世界でも、最強の一角を占めている猛将。


榊原康政(35)

通称・小平太。吉川広家に仕える。


雨森清定(38)

若狭浅井家付け家老にして、越前敦賀城主(3万石)。通称・清兵衛。亡き蜂須賀小六の弟として蜂須賀党の党首代理であったが、美里の婿養子となり、家督を継ぐ。元の諱は『正元』であったが、婿入りの際に改名。


お陽(45)

天海(足利義輝)の正室。近衛前久の妹。お市様主催の「腐女子会」において、加奈と共に文章担当。夫と共に府中に在住し、義理の孫を溺愛する。


吉川阿国(18)

加奈と天海の娘。前田利益の養女。踊りが美しいと評判の娘で、吉川広家に嫁ぐ。昨年、菊幢丸を出産。


松永久秀(75)

若狭家客将。越前府中城に滞在。息を吐くように謀反する男、性の伝道者、爆弾正、仏敵など、悪名は限りないが、実は常に旧主・三好義継を気遣う忠臣だったりする。築城の名手でもあり、福居城の監修も行っている。

最近では新九郎夫妻に子作りの助言をして、成功させている。


【尾張斯波家】

斯波忠元(20)

正四位下兵部卿。幕府評定衆、尾張清洲城70万石(尾張半国50万石及び伊勢長島20万石)の大名。

表向きは、政元と寧々の長男だが、その実は浅井長政の庶子。生後間もなくして、寧々の甥である斯波義銀の養子となり、斯波家第16代当主となる。

幼き頃より神童として評価を得て、元服後に織田信長の息女・彩姫を正室に迎えたが、他にも武田義信の長女・園姫を側室に持つ。園との間に長富丸と伏を儲けたが、他に京極竜子との間にも男児を儲けるなど、実父の血を確実に受け継いでいる形跡を見せるようになった。

「忠達」への改名は取りやめたが、天下簒奪への野望は捨てていない。


西村龍興(35)

通称・喜太郎。元・美濃の戦国大名斎藤龍興。

尾張斯波家の筆頭家老として、家中を取りまとめる他、忠元の私生活面におけるよき助言者である。伊勢長島城主(3万石)

交渉上手で、幕府内に忠元の協力者を作ることに成功した。


武藤昌幸(36)

通称・喜兵衛。武田信玄の命により派遣された付け家老。

側室として忠元の奥に入った園姫を補佐する他、軍師として斯波家の軍事を統括する。尾張末森城主(1万石)


武藤信幸(17)

武藤昌幸の長男。通称・源三郎。賭け事にハマって大借金を作る。


武藤信繁(16)

武藤昌幸の次男。通称・源次郎。知恵者の片鱗を見せる。


武田元明(21)

通称・孫八郎、陸奥守。斯波家の家老の一人。若狭武田家第9代当主であったが、亡き無人斎の曾孫娘・光の婿となり、その家督を継承する。尾張那古屋城主(1万石)


杉原定利(61)

通称・助左衛門。寧々の養父で、忠元の義祖父。織田家から派遣された城代家老。家禄は1万石。


杉原家定(40)

定利の嫡男。寧々の義兄で、忠元の義伯父。父と共に織田家から派遣されて、勘定方を預かる。禄は5千石。


杉原こひ(53)

杉原定利の後妻。寧々とややの母。亡き守護・斯波義敦の寵愛を受ける。

夫と共に清洲に在住。


佐久間信栄(27)

斯波家家臣。通称・甚九郎。父・信盛の死去に伴い、鳴海城主(1万石)を引き継ぐ。


斯波彩(14)

織田信長の四女。斯波忠元の正室として嫁ぐ。


斯波園(20)

武田義信の長女。側室として、斯波忠元に嫁ぐ。昨年、長富丸と伏の双子を出産。


京極竜子(22)

旧近江守護・京極高吉の娘。表向きは、西村龍興の側室ではあるが、その実は忠元の愛人で、男の子を一人産んでいる。

織田家嫡男・吉法師の乳母を務める。


【美作森家】

森可成(60)

通称・三左。美作への転封を機に家督を長可に譲る。


森長可(25)

森可成の次男。従五位下武蔵守。備前・美作50万石の主。豊臣政元の娘・莉々を妻とする。

精鋭部隊の教練は、地獄と評判になるほど厳しくて有名である。


森莉々(20)

豊臣政元と寧々の長女。婚約者が逃げ出す『じゃじゃ馬姫』と評判だったが、森長可と結婚。長女・希莉姫、長男・勝千代を儲けた。


小野お通(20)

莉々付きの侍女。才女で、お陽や加奈から可愛がられている。禄高は1千石。


森えい(59)

森可成の妻で、長可の母。熱心な一向宗の門徒として知られる。


東郷重位(22)

薩摩の剣豪。鹿児島戦で長可に敗れて捕虜となり、そのまま見込まれて家臣となる。禄高は200石。


【越前浅井家】

浅井長政(38)

正三位権大納言。越前・加賀106万石の大名。織田幕府副将軍。

戦上手であり、統治能力もあるので、浅井家飛躍の英主という評価もあるが、あちらこちらで庶子を儲けるので、寧々の評価は変わらず低い。


浅井市(36)

織田信長の妹で長政の正室。結婚前は可憐な姫君であったが、嫡男・信政誕生後は夫の度重なる浮気もあって、浅井家中では恐怖の存在になりつつある。

また、自身が主催する「腐女子会」は、その勢力を順調に拡大させて、兄・信長でさえ口出しができなくなっている。


浅井信政(19)

長政と市の間に生まれた嫡男。従五位下越前守。

武芸は全然ダメだが、温厚で心優しき少年。母と莉々が大の苦手。真実の愛に目覚めて、その莉々との婚約を破棄した後に、羽柴家の香菜姫と結婚。子ができないので、周りからあれこれ言われていたが、昨年、長女・紗香を儲ける。


浅井香菜(20)

羽柴秀吉の長女。但し、養女であるため血の繋がりはない。

半ば駆け落ち気味ではあったが、信政と結ばれて昨年、長女・紗香を出産。


浅井久政(57)

先代・浅井家当主。従五位下下野守。福居城下の外れにある隠居所にて、正室・阿古の方と供に静かな余生を送っている。


浅井阿古(55)

久政の正室で、長政と政元の母。一時は夫と別居していたが和解して、今では一緒に暮らしている。


浅井政之(33)

浅井久政の三男で、長政と政元の弟。通称・石見守。加賀尾山城主(5万石)


浅井治政(29)

浅井久政の四男。通称・新十郎。越前丸岡城主(3万石)


田屋明政(18)

一門である田屋家に養子に出された長政の次男。通称・新三郎。越前一乗谷城主(1万石)。


海北友松尼(40)

市に仕える腐のカリスマ絵師。「諸悪の根源」と全国の男たちから恨まれる存在。


赤尾勝(42)

浅井家家老・赤尾美作守の後妻。桔梗屋の娘ということもあり、商売の事に詳しく、力になる事が多い。


雨森美里(35)

若狭浅井家付け家老・雨森清定の妻。福居の雨森屋敷に居住し、市の側近の一人として活躍する。3人の子が居る。


浅野やや(34)

寧々の妹であり、浅野長吉の妻。市の侍女頭を務める。


浅野長吉(36)

浅井家家臣。勘定奉行補佐兼御蔵奉行。ややの夫である。石高は7千石。


佐脇良之(39)

通称・藤八郎。信長につけられた市の家臣。武芸達者である。


赤尾清綱(69)

通称・美作守。浅井家筆頭家老。お勝の夫。越前大野郡勝山城主(5万石)


磯野員昌(60)

通称・丹波守。浅井家が誇る猛将。加賀小松城主(5万石)


遠藤直経(44)

通称・喜右衛門。長政の最側近。越前本庄城主(2万石)


海北綱親(43)

通称・善右衛門。友松尼の兄。加賀松任城(1万3千石)


虎哉宗乙(53)

斯波忠元、浅井信政らの学問の師。福居城下に寺を与えられて、学問所の総支配人を兼務する。寺領として、3千石を賜る。


桔梗屋徳兵衛(46)

お勝の兄で、浅井家の御用商人・桔梗屋を事実上取り仕切る跡取り。朝鮮王国との交易で利益を上げている男。


風魔小太郎(?)

北条家を見限り、浅井家に仕える。


【安土織田家】

織田信長(49)

正二位左大臣。天下人。安土城に居城を移して、上様と称せられる。大の甘党。


織田帰蝶(48)

信長の正室。寧々の良き理解者。お市様の『腐活動』の後ろ盾でもある。


丹羽長秀(48)

通称・五郎左。近江佐和山城主(26万石)。信長の側近。


堀秀政(30)

通称・久太郎。近江多喜山城主(7万石)。信長の側近。


村井貞勝(63)

通称・長門守。元・京都所司代で、隠居後に安土城で信長の側近に加わる。


森成利(18)

通称・蘭丸。信長の小姓。


【伏見織田家(幕府)】

織田信忠(26)

征夷大将軍。正三位大納言兼右近衛大将。伏見城を居城とし、大樹公と称される。武田信玄の娘・松姫を妻とし、昨年嫡男・吉法師を儲けた。なお、側室との間に庶子として三法師がいる。


織田信雄(25)

信長の次男。伊勢北畠家を継承していたが、旧姓に復す。長島周辺を除く伊勢50万石の主となり、織田御三家筆頭となる。正四位上参議兼左近衛中将。通称三介。


織田信孝(25)

信長の三男。伊勢神戸家を継承していたが、旧姓に復す。筑前52万石の主となり、織田御三家に列する。正四位下右近衛中将。通称三七。


織田信包(40)

信長の弟。通称・三十郎。大隅及び日向28万石の領主となり、南九州の抑えとなる。正五位下民部大輔。


柴田勝家(56)

通称・権六。織田家家老にして、播磨及び但馬64万石の主。正四位上中務卿。幕府評定衆筆頭に任じられる。


鍋島信生(45)

通称・孫四郎。龍造寺家臣だったが、旧主・政家の身分保障と引換えに、勝家の参謀として仕える。


羽柴秀吉(46)

通称・筑前守。紀伊及び大和南部6郡、55万石の主。従四位下左京大夫。


羽柴菜々(39)

秀吉の妻。しかし、いつまでも秀吉が寧々の事を忘れてくれないので、やたらと寧々を敵視している。


羽柴秀勝(18)

秀吉の弟・秀長の忘れ形見。通称・小一郎。秀吉の養子となる。

森長可のブートキャンプを卒業し、織田家中で一目を置かれるようになり、明智光秀の三女・玉と結婚する。従五位下筑前守。


羽柴玉(20)

史実のガラシャ夫人。ストーカーと化した細川忠興から救われた縁で、羽柴秀勝の妻となる。


前田利家(47)

肥後58万石の主。通称・又左衛門。従四位下太宰大弐。


滝川一益(58)

左近将監。改易されて、1万石の堪忍領を与えられる一方、特命を受けて肥前に入る。


池田恒興(47)

通称・勝三郎。紀伊守。改易されて、1万石の堪忍領を与えられる一方、特命を受けて肥前に入る。信長の乳兄弟。


細川幽斎(49)

従五位下兵部大輔。古今伝授に専念するため、隠居を命じられる。


細川忠興(20)

通称・与一郎。細川幽斎の長男。筑前における活躍により、近江坂本城主及び丹波で20万石を父・幽斎から継承する。


蒲生賦秀(27)

通称・忠三郎。蒲生賢秀の長子で、信長の次女・冬姫の婿。

筑前において、龍造寺隆信を討ち取った功績により、摂津・和泉43万石を賜る。幕府評定衆に加わる。従五位下摂津守。


斎藤利治(42)

通称・新五郎。信忠の付け家老。故・斎藤道三の末子であり、帰蝶の弟でもある。

信忠の政権を安定させるために、あの手この手と暗躍する。


姉小路頼綱(43)

従五位下侍従。笑顔が素敵と評判の男。忠元の計らいで飛騨から伊賀に国替えとなり、10万石を領し、幕府評定衆の一員にも名を連ねる。そのため、忠元に娘を側室に差し出したうえで味方となる。


前田玄以(44)

幕府評定衆。忠元に味方する。


林光時(40)

従五位下大和守。父・秀貞の跡を継いで、大和44万石を領するが、寧々を殺そうとした罪を着せられて改易。隠岐に流罪となる。但し、のちに許されて、改めて大和北部10万石を与えられて、同時に評定衆に復帰する。


佐々成政(47)

通称・内蔵助。柴田勝家の与力であったが、九州攻めの功により、筑後国(33万石)を賜る。


不破光治(61)

柴田勝家の与力であったが、九州攻めの功により、伊予国北部6郡12万石を賜る。


金森長近(59)

柴田勝家の与力であったが、九州攻めの功により、伊予国南部のうち、20万石を賜る。


足利義昭(46)

大御所。将軍職を織田信忠に禅譲した後は、北山の隠居所にて悠々自適の生活を送る。近江高島郡に5万石の隠居領を与えられる。


本願寺顕如(40)

浄土真宗本願寺派第11世宗主。織田幕府に降伏し、石山本願寺を明け渡した後、紀伊国鷺ノ森御坊を経て、現在は京・山科に完成した御坊へ移る。


【古河織田家】

織田忠秀(14)

信長の四男。関東に分家を興すという事で、下総古河城12万石の主となる。通称四郎。


森可隆(31)

森可成の長男。別家を立てて、美濃金山城主(5万石)。

織田忠秀付きの家老を命じられて、下総・古河城に入る。


長谷川秀一(28)

忠秀付き家老。通称・藤五郎。共に下総・古河城に入る。但し、斯波忠元と通じる。


古田重然(40)

忠秀付きの家臣。通称・左介。共に下総・古河城に入る。千宗易の弟子となる。


荒尾照政(18)

忠秀付きの小姓。通称・三左衛門。前世では、池田輝政になった男。


津田盛月(49)

外峯四郎左衛門を名乗り、林家旧臣を率いて斎藤新五郎を討とうとする。失敗後は、古河へ流罪となるが、内々では古河織田家の家臣として働いている。


【その他】

上杉景勝(27)

副将軍。正四位上参議。上杉家の当主にして、越後・越中・上野118万石の主。「御中城様」と呼ばれる。


直江船(26)

上杉家家老・直江景綱の娘。謙信の側近で、樋口兼続の片思いの相手。


樋口兼続(23)

景勝の側近。通称・与六。お船に片思い中。


武田勝頼(37)

副将軍。従三位権中納言。武田家当主にして、甲斐・信濃・駿河・上野と武蔵の一部で124万石の主。


井伊次郎法師(47)

井伊家前当主。養子に迎えた直繁に全てを任せて、元の尼に戻る。


井伊直繁(32)

通称・弥六郎。元の名は富田弥六郎といい、寧々の家臣であったが、井伊家の高瀬姫を娶り、婿養子として家督を継承する。遠江引佐郡1万石の主。


松平信康(24)

従四位下治部大輔。松平家の当主にして、遠江・三河55万石の主。信長の長女・徳姫の婿。嫡男・竹千代を得る。


徳川家康(40)

従五位下三河守。徳川家の当主にして、周防・長門・豊前60万石の主。寧々の怨敵。政元の心の友。


毛利輝元(30)

毛利家当主。従五位下右馬頭。叔父の助けがなければ何もできない凡庸な大名。領地は九州攻めの功により備後を返還されて、50万石となる。


小早川隆景(50)

通称・左衛門佐。兄・吉川元春の戦死により、毛利家における最高指導者となる。


安国寺恵瓊(44)

毛利家の外交僧。国事犯として新選組に処刑されそうになるが、寧々に救われる。


大友宗麟(53)

大友家当主。九州征伐の手柄により、日向6万石を加増されて領地は44万石となる。


島津龍伯(50)

島津家当主。忠元の口添えにより、降伏後、薩摩一国を安堵されて、32万石を領す。


伊東祐兵(24)

伊東家当主。高城の戦いで武勲を上げたため、旧領の内、日向南部12万石を与えられる。


長宗我部元親(44)

長宗我部家当主。九州征伐に参戦し、功績を賞されて伊予東部3郡7万石を与えられる。土佐半国と併せて、17万石を領する。


北条氏直(21)

北条家当主。幕府に降伏して、相模・伊豆27万石に減封。


北条幻庵(79)

北条家の最長老。家を保つためにあらゆる手を打つ。


宇喜多秀家(11)

宇喜多家当主。通称・八郎。父・直家の死により上総・久留里城(28万石)への国替えを命じられる。なお、国替え前に元服し、織田忠秀より片諱を賜り、秀家と名乗る。


伊達輝宗(39)

伊達家当主。従四位下左京大夫。妻・義姫の嫁いびりを知り、幕府からのお咎めを受けることを恐れて、離縁した。所領は50万石。


伊達政宗(16)

伊達家嫡男にして、浅井長政の次女・初を娶り、婿となる。通称・藤次郎。


明智光秀(55)

従五位下日向守。新選組局長として、京の治安を守る。


九条兼孝(30)

正二位関白。新選組に命じて、服部党へのがさ入れをさせる。


近衛前久(47)

元関白(太閤)。寧々とは親交が深い。義輝(天海)、義昭の従兄でもある。


誠仁親王(31)

東宮。『主上の御心』を乱用する寧々にあまり良い感情は抱いていない。


正親町天皇(66)

主上。寧々を気に入り、自身の御心を代弁する者として認定する御宸翰を下した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る