もっと評価されるべき特撮小説の傑作

敵キャラの内面を描く事でヒーローが殺人者に見えてしまう事を危惧して、昔は敵の内情を描いていなかった特撮ヒーロー物。ですが、この作品では元人間である怪人達の内面や苦しみ、その怪人達を倒すダークヒーローの葛藤を真正面から描いており、そのリアリティに引き込まれました。

何より、主人公の南野光一を主軸としたドラマ部分にミステリー要素があり、そして非常にリアルでした。ダークヒーローとして罪を背負うばかりの主人公ですが、その主人公の優しさが1話毎に周囲の人間を救っている点に心癒されました。


特撮好き、特にリアル路線のダークヒーロー好きには是非おすすめしたい作品です!!

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