運の良い男

第1話

　朝、テレビを付けると今日の占いがやっていた。俺の星座であるみずがめ座の今日の運勢は1位だった。よしっ。今日は良い1日になりそうだ。そう思いながら、俺は焼き魚とご飯と味噌汁を食べた。それから血圧の薬を飲んだ。その後、食後のデザートにと近所のおばさんからもらったグレープフルーツのゼリーを食べようと思ったが、冷蔵庫に入れるのを忘れていたので食べるのを諦めた。

　それから、俺はトイレ掃除を始めた。汚かったのでトイレ用洗剤を使ってブラシで擦ったが、汚れは落ちなかった。だから、カビ取り剤を使うことにした。最近、水道代が高く1回で流すと水道代がもったいないので、俺はトイレ用洗剤をかけた上にカビ取り剤を汚れにかけることにした。しかし、カビ取り剤は残っていなかった。

　トイレ掃除が終わると、俺はバイクに乗ってキノコ狩りに出かけた。バイクのガソリンが少なかったので、山に行く途中で入れることにした。セルフのガソリンスタンドでガソリンを入れながら、俺はタバコを吸おうとした。しかし、肝心のライターが見当たらず、俺はタバコを吸えなかった。

　山に着くと、俺はキノコ狩りを始めた。美味しそうなタマゴタケを見つけて採ると、その写真をSNSに投稿した。すると、フォローからベニテングダケではないかというリプライが届いたので俺はそのキノコを捨てた。

　キノコ狩りがひと段落すると、俺は家に向かってバイクを走らせた。夜の12時を過ぎていたので、俺は早く帰りたくて近道することにした。バイクを走らせていると、前方にここから立ち入り禁止という看板がロープで吊るされていた。俺はバイクのスピードならロープを断ち切れると思い、スピードを上げた。しかし、ロープと一緒にワイヤーも張られていたらしく、俺の体は真っ二つになった。