わたしと舞妓さん

日曜日、京都の美術館に行く。


阪急電車に乗って、四条河原町まで。


四条大橋を渡っていたら、なんとなく

「京都、地元でいいわね~」

って、だれか、お姉さんたちの言ってるような、そんな感じを受けた。


橋の途中で、河原町のほうを振り返ったら、観光客のようなお姉さんたちも歩いていた。


「京都、好きなのかな?」

って思った。


「わたしも好きやけど!京都は!...京都愛だからな~!京都からも愛されるけども...」

って思いながら、四条大橋を渡った。



向こうから、舞妓さん、歩いてきている。


きれいな着物。

可愛いだらり帯。

厚底のぽっくり。


わたしのことを見て、優しく微笑んでいる。


だんだん近づいてきた。


すれ違う時

「こんにちは~」

って言ってくれた。


わたしも

「こんにちは~」

って返した。


舞妓さんも、わたしと同じくらいの歳なんやろな~って思った。


中学を卒業して舞妓さんになったから、きっと、高校生くらいなんやろな~って。







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あやなっち、高校生になる ヤッキムン @yakkimn

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