琵琶湖研修
1年生は、琵琶湖に研修旅行に行く。
あやなっちも、クラスのみんなとバスで琵琶湖に向かう。
夕方、なんとなく、ひとりで琵琶湖の湖畔を歩いていた、あやなっち。
そしたら、琵琶湖から、めっちゃ可愛いドラゴンあらわれた。
「うわっ!琵琶湖からドラゴン出て来たで~」
って、ひとりで叫んでいる、あやなっち。
その、可愛いドラゴン。
あやなっちのほうに
ピュ~~ッ
て飛んできた。
「うわっ!わたしのとこに来た!」
って、ひとりで叫んでいる、あやなっち。
あやなっちの目の前まで来たドラゴン。
「こんにちは~」
って、あやなっちに、あいさつしている。
あやなっちもドラゴンに
「こんにちは~」
って、あいさつした。
「琵琶湖にようこそ!」
ってドラゴンは言ってる。
「琵琶湖きれいですね」
って、あやなっちはドラゴンに言ったら
「ありがとう」
って、めっちゃ喜んでくれてる。
「なんで、ひとりなん?」
って聞かれた。
「え?なんとなく...」
「いつも、ひとりなん?」
「そうでもないよ...クラスにも友達いるよ」
「そんなら良かった」
「琵琶湖に住んでるの?」
「うんっ!そうだよ」
「いつから?」
「...だいぶ前」
「そっか!それは良かった...琵琶湖、良いとこですもんね」
「うんっ!そやな!ドラクエの星空の守り人みたいに、うちは、この琵琶湖を守ってる...」
「えーっ!星空の守り人、知ってるー!あれ、めっちゃ好きー!カッコええー!」
「えへへ...」
☆
ふたりで、しばらく琵琶湖湖畔を歩いた。
ドラゴンは、あやなっちのすぐそばで、ゆっくり飛んでいる。
そしたら
「あやなっち」
って話しかけてきた。
「え?なに?」
「あやなっち、女の子みたいなん、気にすることないんやで...」
「え?わたし?」
「そうやで!あやなっちの特徴なんやから...」
「わかってるよ...」
「そうなん?」
「うんっ!わたしも女子みたいなん好きやから...ちっちゃい頃から、ずっと、女の子みたいだったの、自分で好きやったから」
「そっか...それならええわ...ほんならな...バイバイ」
「あ、もう帰るん?」
「うんっ!もう帰るわ」
「じゃあね、またね」
「うんっ!またね」
って、琵琶湖に帰って行ったから、あやなっちも宿舎にもどった。
宿舎では、女子のほうの部屋にいる、あやなっち。
お風呂も女子といっしょに入って、女子といっしょに寝た。
女子の友達と、おふとんを並べて。
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