琵琶湖研修

1年生は、琵琶湖に研修旅行に行く。


あやなっちも、クラスのみんなとバスで琵琶湖に向かう。


夕方、なんとなく、ひとりで琵琶湖の湖畔を歩いていた、あやなっち。


そしたら、琵琶湖から、めっちゃ可愛いドラゴンあらわれた。


「うわっ!琵琶湖からドラゴン出て来たで~」

って、ひとりで叫んでいる、あやなっち。


その、可愛いドラゴン。

あやなっちのほうに

ピュ~~ッ

て飛んできた。


「うわっ!わたしのとこに来た!」

って、ひとりで叫んでいる、あやなっち。


あやなっちの目の前まで来たドラゴン。


「こんにちは~」

って、あやなっちに、あいさつしている。


あやなっちもドラゴンに

「こんにちは~」

って、あいさつした。


「琵琶湖にようこそ!」

ってドラゴンは言ってる。


「琵琶湖きれいですね」

って、あやなっちはドラゴンに言ったら

「ありがとう」

って、めっちゃ喜んでくれてる。


「なんで、ひとりなん?」

って聞かれた。


「え?なんとなく...」


「いつも、ひとりなん?」


「そうでもないよ...クラスにも友達いるよ」


「そんなら良かった」


「琵琶湖に住んでるの?」


「うんっ!そうだよ」


「いつから?」


「...だいぶ前」


「そっか!それは良かった...琵琶湖、良いとこですもんね」


「うんっ!そやな!ドラクエの星空の守り人みたいに、うちは、この琵琶湖を守ってる...」


「えーっ!星空の守り人、知ってるー!あれ、めっちゃ好きー!カッコええー!」


「えへへ...」



ふたりで、しばらく琵琶湖湖畔を歩いた。

ドラゴンは、あやなっちのすぐそばで、ゆっくり飛んでいる。


そしたら

「あやなっち」

って話しかけてきた。


「え?なに?」


「あやなっち、女の子みたいなん、気にすることないんやで...」


「え?わたし?」


「そうやで!あやなっちの特徴なんやから...」


「わかってるよ...」


「そうなん?」


「うんっ!わたしも女子みたいなん好きやから...ちっちゃい頃から、ずっと、女の子みたいだったの、自分で好きやったから」


「そっか...それならええわ...ほんならな...バイバイ」


「あ、もう帰るん?」


「うんっ!もう帰るわ」


「じゃあね、またね」


「うんっ!またね」

って、琵琶湖に帰って行ったから、あやなっちも宿舎にもどった。


宿舎では、女子のほうの部屋にいる、あやなっち。

お風呂も女子といっしょに入って、女子といっしょに寝た。

女子の友達と、おふとんを並べて。




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