12話 とっても

 このエッセイを投稿するにあたって、年末に友人に相談したんだ。

 書いたけど、これでいいかってな。

 そしたら返ってきた原稿見て驚いたね。

 どっからどう見てもエッセイになってんの。


「小説形式だったからエッセイに直しといた。これ参考にして続き書けばいいよ」


 え、まじか。このまま出そうと思ってたのに。


「それだと僕の作品になっちゃうから」


 でも、確かに読んでて気になるところがあるんだよな。

 それは俺の性格が悪すぎじゃないかってことだ。


「あくまでエッセイの形にしただけだからね。なんなら憐君に見てもらったら?」


 なるほど、憐から見た俺か。

 試しにソファに座って、ぼーっとしてた憐に読ませてみた。


「とってもヴィヴィさんでした」


 ……え?

 俺、こんな嫌なやつなの?

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